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タイトル画面(クリックで画像拡大します) |
WiiUで発売されたRPG。
戦闘システムやフィールド上でのワープなど、Wii『ゼノブレイド』(以下『前作』)をベースに正統進化させた形と言って良いでしょう。
前作も広大なフィールド、無数のイベントやクエストが特徴的でしたが、今作はこの部分が更にパワーアップしています。
戦闘(クリックで画像拡大します) |
とにかくフィールドが広い!
今の水準だとそれ程美しいとは思いませんが、それでもこの広大な世界が目の前に広がっていると、どんどんと歩を進めたくなっていきます。
フィールド上のアイテムやランドマークなど、前作にもあった要素に加え、今作ではデータプロープという目印をフィールドに設置する事が出来て、ここがワープポイントにもなるので、とりあえずここを目指そうと、目標が立てやすくなっています。(ゲームパッドにデータプロープの位置は表示されています。)
ドール(クリックで画像拡大します) |
今作ではドールと呼ばれるロボットに乗れるので、ドールでしか行けない高い場所や、逆にドールでは入れない洞窟など、前作以上に様々な地形が広がっています。
特に高低差を利用したロケーションが多く、だだっ広い上に高さもあって、探索好きにはたまらんです。
ドールを入手することで、プレイ感覚がガラッと変わってくるのも大きな特徴です。
単純に移動スピードが早くなり、高い場所にも行けるようになるし、今まで苦戦していた敵にも簡単に勝てるようになったりして、かなり快適になります。
フィールドの探索(クリックで画像拡大します) |
「これはリアルなメタルマックスだ」
ホントにそう思いましたね。やたらとお金が掛かるのもそのままだし(笑)
ドールでは入れない洞窟や、ドールだと強敵に見つかりやすかったりで、乗り降りを駆使していくのもメタルマックスですね。
ただ、イベントやダンジョンで新しいドールを発見する…ということはなく、ひたすら店売りというのは寂しいです。
イベント(クリックで画像拡大します) |
全体的にイベントが弱いと言うか、探索の邪魔にならない様、遠慮して挿入されています。
メインストーリーですら、クエストを受注して進めていく形なのは寂しかったです。
主人公がアバターになったことで、傍観者になってしまったのも残念。
ストーリーに絡んでくる仲間もほぼ2人だけで、他のキャラは仲間になる前がハイライトだし…。
イベント時のカット割りもつまらないです。カメラの回転とかいいから、キャラがしゃべっているのを映せよ!
前作は熱いストーリー展開に引っ張られる部分も大きかったんですが、今作は物足りなさが残ります。
選択肢はほぼ意味無いですね(クリックで画像拡大します) |
前作はストーリーや演出といった縦軸がしっかりとあって(自己主張していて)、その上で探索やクエストといったプレイヤーが自由にできる横軸が存在していたのですが、今作は横軸ばかり膨大に増えて、縦軸は意図的に弱く作られています。
HD機になって扱えるデータ量が増えた事、主人公をアバターにした事などからこの形にしたのでしょうが、前作の魅力は横軸だけではなかったのでね。
縦横が高いレベルでガッチリと絡まっていたからこそ、前作に魅せられたんだ!
最近の流れに沿ってこの形にしたのでしょうが、長くRPGを作ってきた人だけに、自分の形、和製RPGを貫いて欲しかったです。
なんだかんだで、和製RPGが好きなんだと再認識しました。
イベントシーン(クリックで画像拡大します) |
ただ、横軸の素晴らしさは前作以上で、100時間以上、惑星ミラを夢中になって冒険できました。
欲を言えば、もっと色んなロケーションを冒険したかったです。
一つひとつのフィールドを狭くして、その分種類を増やして欲しかったですね。
この作品の為に本体を買いましたが、プレイ出来て満足しています。
いくらでも話を広げられる展開なので、今作のデータを流用して早いうちに次回作を作って欲しいですね。
【ゲームクリアー】
街も広いです(クリックで画像拡大します) |