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中国の歴史をモチーフにしたシミュレーション。
シリーズ2作目ですが、前作は未プレイなので、比較は出来ません。(2017年5月7日追記:プレイしました)
ゲームはテキストアドベンチャー形式のストーリーと、ターン制シミュレーションの2つで構成されています。
ハッキリ言って、見た目やシステムは2〜3世代前の作りですね。
ストーリー部分は、テキスト送りをオートにすると、台詞以外を一瞬ですっ飛ばしてしまうし、シミュレーション部分も、攻撃時に自動でカーソルが移らなかったり、マップ上で兵種の違いが分かりづらかったりと粗が目立ちます。
正直言って、システム的に褒められる点が思いつかないですね。
見た目もかなりショボいし…。
ただ、シミュレーションとして不出来とは思いません。
体力を失うと攻撃力も下がるのが特徴的で、体力回復の手段も限られています。
強いユニットでの特攻は通用しないので、兵種の特徴を生かしてチクチクと体力を削っていくのは、地味ながら楽しめました。
敵の全滅以外にも、特定地点の到達や何ターン耐える等、それなりにシチュエーションもありますしね。
それほど難しくはないので、大抵の面は1回でクリアできますし、戦闘に敗れても軍のレベルが上がるので、誰でもクリアできる難易度と言えるかと思います。
まあ、かと言って、「シミュレーションゲームとして良く出来ている」とは思いませんけどね。
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この作品の売りは、何と言ってもストーリーです。
陰惨な話ですが、切なくて心に残ります。
キャラクタの個性付けが上手く、軸になるストーリーと、キャラの転がし方が実に上手くマッチしていますね。
主人公であっても二面性があり、「コンシューマでここまでやるのか」と思うほど、「暗」の部分も生々しく描いています。
途中までは「歴史ものだと間口が狭くなるし、舞台をオリジナルにすれば良かったのに」と思ってましたが、なるほど、これは歴史ものですね。
歴史ものですが、予備知識ゼロでも問題ありません。
物語に全振りした作品で、手作り感が感じられて、クリア後のおまけも豊富です。
ストーリーを重視する方にオススメ!…なんですが、完結していないんですよね。
マイナーな作品だけに、続編が出て展開されるのか、心配な所です。
続編が出なかったら恨むよ!
【ゲームクリアー】
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