任天童子　DSiウェア

クラブニンテンドーの2012年度プラチナ・ゴールド会員特典のDSiウェア。

6×4～7×7程度のマス目状のダンジョンを移動し、点在する水晶を調べて、出現した階段から下の階層へ進みます。
ダンジョンに潜り、三種の神器と呼ばれる秘宝を集める事が目的です。

ターン制でプレイヤーと敵とが交互に行動しますが、基本的に敵の姿は見えません。
ですが、何マス離れているかは分かるので、それを頼りに進めていきます。
「不思議のダンジョン」シリーズと「マインスイーパ」を足した感じです。
『シレン5』にマインスイーパ風のダンジョンがありますが、それとも全く違いますね。

敵の姿が見えないことで、結構な緊張感があります。
敵のいる場所に目星をつけ、御札を投げつけることで、敵を視認する事もできます。
ですが、プレイヤーは移動する毎に御札を消費し、御札がなければ何も出来ない存在なので、あまり無駄に使うことはできません。
それに、同じ階層でモタモタしていると、つよーい死神が現れてしまいます。

見た目には地味なゲームですが、遊び始めると没頭してしまいます。

また、通常の手持ちアイテムをロストする事はありませんが、袋に入れたアイテム（袋を買うことで持てるアイテムが増える）は、攻撃を受けると袋が破けて失う可能性があるなど、なかなか良く考えられています。
それに、秘宝の収集要素やキャラ強化、ムービーリプレイがあって、意外と凝った作りです。
秘宝は任天堂のゲームに関するもので、説明文もなかなか面白く、これが探すモチベーションにも繋がります。

一度潜れば、次からはお金を払うことでワープ出来るのもお手軽です。
と言うか、ワープできなきゃ秘宝を集める気になりませんけどね。（『シレン』みたいにレベル1に戻る訳ではないので、アイテムあり、強化された状態で1Fから始めても退屈なだけなんで。）

あとは音楽が良いですね。
敵と接近、見つかった時の緊迫感を非常に高めてくれます。

さて、ここらで気になった点を挙げますと、プレイヤーが行動する際のモーションをカット出来るようにして欲しかったです。
多少カットは出来るんですが、いちいちボタンを押さないといけないし、同じ事を繰り返すゲームなので、地味にストレスになるんですよね。

あとは入手する秘宝に偏りがあるのがちょっと…。
同じ階層で入手出来る秘宝は4種類あるのですが、Aを4つ、Bを5つ、C、Dが共にゼロという風に、ビックリするくらい偏ります。
一度の冒険で入手できる秘宝は1つなので、何度も潜る必要があるのですが、その結果がこれでは…。
秘宝のコンプリートを目指しましたが、かったるくてやめました。

ゲームそのものはかなり面白くて、景品で終わらせるには勿体無いです。
手直しをして、ぜひとも商品化して欲しいですね。

【ゲームクリアー】