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ガンパレですね。これは。
「高機動幻想ガンパレード・マーチ」が好きで、似たようなゲームを待っていたので、これは嬉しいサプライズでした。
プレイヤーは高校2年生の一年間を過ごします。
その一年間を、ダンジョンを探索するRPGパートと、知人との友好を深める「コミュ」パートの2つを平行して進めていきます。
コミュをMAXにすると、それぞれ対応した最上位の悪魔(ペルソナ)を合体できるようになり、この点でRPGとコミュとがリンクしています。
SFC時代のメガテンをイメージして始めたのですが、敵との交渉が無く、ペルソナ作りは主人公のみ、マップも見下ろし型で、随分と楽になったなぁという印象です。
そのRPG部分が結構楽なので、コミュをせっせとこなしました。
ガンパレ好きなので楽しかったんですが、段々と違和感を感じるようになっていきました。
コミュとメインストーリーに関連性が無いんですよね。
仲間が一生懸命やっているストーリーが展開されるのですが、主人公はそれとは無関係のコミュに精を出して、いろんな人と遊ぶのがメインに感じてしまいます。
頑張っている仲間と遊び人の主人公って感じで、どうにも「う~ん」と…。
ストーリーに関連するキャラとのコミュもあるんですが、結局はイチャつく展開になるので他の女性コミュと大差ない訳で…。
終盤になると、ストーリーが切羽詰ってくるのと慣れとで、そんなには気にならなくはなるんですけども。
また、普通にやっても全コミュをMAXに出来る様にして欲しかったですね。
2週目に引継ぎ可能な部分もあるのですが、クリアまでが長いし(100時間以上掛かりました)、分岐もない(バッドエンドっぽい分岐はありますが)ので2週目をやるのはきついです。
コミュの事ばかり述べたので、ここらでRPGパートに言及したいと思います。
基本的に、自動生成されるダンジョンをひたすら登っていく事で進めていきます。
従来のメガテンとは違って、見下ろし型の視点です。
戦闘が特徴的で、弱点を突いて相手をダウンさせると、もう一度行動が出来ます。
そして、敵全員をダウンさせると、仲間全員で総攻撃を仕掛けて大ダメージを与えられます。
なので、いかに弱点を突くかが重要になってきます。
また、戦闘はシンボルエンカウントで容易に先手が取れるので、弱点を突ける敵とだけ戦い、他は逃げればほぼノーダメージでどんどん進んでいけます。
ボス戦はそれなりですが、全体的にかなり楽といって良いでしょう。
もう少し歯ごたえがあっても良いと思いますが、コミュパートと両立させるにはこの位でいいのかな、とも思います。
ハッキリ言って同じことの繰り返しのゲームですが、特に飽きる事無く進められました。
学校行事を織り交ぜ、仲間を徐々に増やして飽きさせない工夫が施されていますし、仲間の描き方になかなか味があります。
仲間と言うか、アイギスですけどね。他のキャラは臭さが目立ちますが、アイギスに関しては変化していく様、苦悩する様が良く描かれています。
あと、特定イベント後に仲間の戦闘中の掛け声が変わる所が気に入っています。それぞれの決意を感じさせてくれて。
まあ、そうやって仲間が頑張っている中、主人公は遊んでるんですけどね…。
【難易度ノーマル:クリアー、主人公男】