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人気RPGシリーズがS・RPGに形を変えて登場。
FF5の様なジョブシステムを採用し、いつでもクラスチェンジ可能で、別の職業のスキルをセット出来ます。
戦士系、魔法使い系、僧侶系などの定番ジョブはもちろんありますが、多くは素早さだけは高い、防御だけは高い、直線方向にのみ移動できる、などと一芸に特化したジョブが多いのが特徴的です。
また、ネーミングも他のゲームと被らない様な名前なので、どの職業がどんな特徴を持っているのか把握するまでが一苦労でした。
と言うか、クリアしてもよく分かってなかったりします。
どのジョブも一長一短があるので、場面に応じてクラスチェンジしていく必要があります。
更に、序盤から離脱、救出、警護など、様々なシチュエーションのステージがあるので、開始前にあれこれ考えるのが楽しかったです。
序盤は本当にステージ毎に対処法が違い、ゴリ押しでは打開できないので、とても新鮮で楽しく遊ぶことが出来ました。
ただ、中盤以降は敵を殲滅するステージばかりで、序盤の流れが息切れして残念でした。
普通のS・RPGのスタイルになっただけではあるのですが、序盤が良く出来ていただけに、ワンランク上の期待をしちゃうんですよね。
ステージに適したジョブにクラスチェンジして進めるのは、中盤以降も同じです。
が、正直言ってダレてきます。
ステージ構成に工夫がなくなってくることもありますが、装備品やスキルを揃えるのが面倒くさいんですよね。
装備は職業によって固定で、クラスチェンジを頻繁にするゲームなので、様々なクラスの装備を揃えておかないといけません。
元の職業の装備を使えるスキルもあるのですが、専用装備をしないと発動しないスキルも多いので、結局揃える羽目になります。
また、装備品を鍛える要素もあるのですが、これがまた、手間もお金も掛かって面倒です。
良い装備品は店頭に並ばないので、鍛えるしか無いんですよね。
これが本当に面倒でした。
あと、ステージ数をもっと減らしても良かったと思います。
中盤以降はあまり工夫を感じなかったので…。
序盤は他とは差別化された、気合が入った部分が多く見られて、「ワイルドアームズのスタッフはこういうS・RPGが作りたかったのか!」とかなり楽しめたのですが、中盤以降は息切れして、面倒な部分が目に付く様になってしまったのが残念です。
ストーリーは予想外の展開を見せ(奇想天外とも言う)、音楽も良くて気分が盛り上がるんですけどね…。
プレイ開始当初と、クリア時点でこちらのテンションがかなり違ってきてしまう、ちょっと勿体無い印象のタイトルです。
【ゲームクリアー】