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タイトル(クリックで画像拡大します) |
作曲家のショパンが病に倒れ、今際の際に夢を見ていた。
その最期となる夢の中が舞台のRPG。
Xbox360からの移植版ですが、こちらは未プレイなので比較は出来ません。
設定からしてかなり個性的ですが、ストーリーやシステムも尖ってますね。
今(2024年11月)に遊んでみると、この頃のゲームって、制作者のやりたいことがダイレクトに入っていたんだな、と感心します。
今は最大公約数的な、万人受けを優先する方向性だと思うので、こういった個性はなかなか刺激的でした。
でもまあ、これは当時としても結構尖ってたんじゃないかな…。
いきなりショパンの半生について解説が入ったり、セッションなどの音楽面にかなりこだわりがあったり、バトルも途中でルールが修正されていくし…。
そんな本作ですが、バトルは面白かったですね。
『スターオーシャン』っぽいリアルタイムバトルなのですが、MPがないので大技を使いやすいです。
ただ、技を使わずにコンボを重ねるほど技の威力が増し、後半からは仲間との連携もできるようになり、最後まで飽きずに楽しめました。
また、バトル中の影の場所では使える技が違ったり、形状が変わる敵もいて、位置取りがかなり重要だったりもします。
バトル画面(クリックで画像拡大します) |
ただ、バトル中に全体を見渡せなかったり、途中からコマンド選択中も時間が止まらなくなったり、この辺も尖ってますね。
慣れてくれば対応できるので、良いっちゃあ良いんですが、見渡すくらいはさせて欲しかったところです。
バトルは全体的に難しめでしたね。(特にボス戦)
その他の要素では、柔らかいグラフィックが特徴的で、可愛らしいキャラクターも良く動きます。
長尺のムービーシーンがいくつも入ってますが、これもよく出来ています。
背景も場面ごとにしっかりと作られていて、ビジュアル面はかなり頑張ってます。
あとは、ダンジョンの構造が込み入っていて、なかなか歯ごたえがある作品でした。
制作者の主張が強いのですが、一つ一つの要素に手抜きがなく、しっかりと作られていています。
遊ぶべきとまでは言いませんが、一癖あるゲームとして、遊んでみてもいいと思います。
なお、PS3初期のゲームなので、トロフィー機能には対応していません。
【ゲームクリアー】
イベントシーン(クリックで画像拡大します) |