天穂のサクナヒメ　Switch　レビュー

横スクロールアクションゲーム。
ムチのように衣を伸ばして、壁に張り付いたり、敵に巻き付けたり出来るのが特徴的です。

稲作などの拠点を強化する要素もあります。
質の良い米を作ることで、キャラクターの強化にもつながっていきます。

この稲作の工程が細かくてびっくりしました。
田植え、稲刈りくらいしか意識したことがありませんでしたが、その他の工程だったり、田んぼの水位の調整だったりと細かく調整できて驚きました。

米の生産量、出来栄えを向上していくのは楽しいですが、作業は単調なので飽きてしまいます。
アクションに集中したいときに稲作する必要があったりして、もどかしく感じます。
ただ、終盤はかなり稲作を時短できるようになるので、まあ許容範囲かな…。
慣れてくると稲作のスケジュールを計算して動くようになるので。

アクションのステージは探索要素が結構あって面白かったです。
時間経過がカウントされるので、あまりのんびり出来ないけど、それが良いアクセントになっていると思います。

アクション自体は技の成長要素、敵の攻撃を弾くアクションがあったりと結構奥が深い感じです。
まあ、そこまで気にしなくても進行には問題ないかと思います。
ボス戦で手こずって何度かやり直すくらいで、そこまで難しくはないレベルかと。

このゲームで一番感じたのが、物語がよく出来ているなぁ、と。
かなりイベントが多く、この世界、キャラクターが掘り下げられています。
単におとぎ話的な物語ではなく、この時代を生きていく過酷さにも触れられていて、琴線に触れるものでした。

小規模なゲームだと思っていましたが、見栄えに全く物足りなさは無く、ボリュームもしっかりとしていて、フルプライスでも全く問題ない出来だと思いました。
アクションゲームとしても面白いので、ぜひ遊んでみてほしいです。