タイムトラベラーズ　3DS

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複数の主人公で、視点を切り替えながら話を進めていくアドベンチャーゲーム。

システム的には「428」と同じですが、画面が実写静止画から、ポリゴン動画へと変わっています。
動くことによって画面が映えるし、演出の幅が広がりました。
…が、静止画ではテキストの大きさなど、色々と工夫が見られたのですが、今回はただ動くだけで平凡な印象を受けました。
それと、走るシーンなど、どうしても迫力を出すべきシーンで物足りなさを感じます。…が、それを解消するには、全編実写で撮るしか無いですからね…。

さて、演出面でさらっと述べましたが、話自体は楽しく遊ぶことが出来ました。
ただ、期待値が大きかった分、物足りなさを感じるのが正直な所です。

色々と粗が気になる所がありますが、一番はタイムトラベルならではの面白さが感じられない所ですね。
この手の話は、過去に介入して未来を替えて、その副作用を含めて試行錯誤していくものですが、それらをすっ飛ばすのはどうなんでしょうか。
まあ、確かにあの流れで一からやり直すのは面倒ではありますが…。
それと、終盤に伏線を一気に回収していって、面白さが加速していくのが理想ですが、すっ飛ばした事で放置されています…。
クリア後にTIPS（用語説明）で解説していますが、本編で語らなきゃ意味ないでしょうに…。

いや、楽しめたんですけどね。
求めるレベルが他とは違うので…。

さて、その他の細かい点について述べていきます。

• まず、スライドパッドで選択肢を操作できないのはガッカリしました。
  このゲームに限らず、なぜそんな仕様にするんでしょうか？普通に持つとパッドに指がかかるのに…。
• 3D表示は、ボリュームを最大にして1日遊んでも「3D疲れ」が来ません。
  個人的にはこのくらいの深度が良いですね。場面々々では視覚効果がありますし。
• 震災後の日本とリンクしているのは評価したいです。
  ゲームもこうした世相を組み入れたり、自己主張して良いはずです。
• 御法川がどんどん伝説の男になっていくな…。

残念な部分もありますが、それでも、楽しく遊ぶことが出来ました。
イシイジロウさんの次回作に期待していますので、何とか出して欲しいものです。

【ゲームクリアー】

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