□■ top > ゲームレビューの殿堂 > た行 □■
高校2年生の時尾歩郎が「ホロウペン」を使って過去の出来事を修正するアドベンチャー。
過去を修正した事で新たな変更点が生まれ…と映画「バタフライ・エフェクト」をイメージさせます。
まあ、そこまで畳み掛ける感じはないですけどね。
中盤まで割りと淡々と進むのですが、歩郎と同様「ホロウペン」を使う存在が明らかになってから話が盛り上がっていきます。
ただ、互いに過去の修正の応酬をするのですが、「それなら現在の相手に直接やれば?」と思ってしまいました。
まあ、それをやってしまうと、このゲームの意味がなくなっちゃいますけどね。
ストーリーは家族やヒロインとの絡みは、大枠として良く出来ていると思います。
ただ、同じ時間軸に同一人物が存在できない決まりが無視されたり、「ホロウペン」を使うと老化が早まるという設定が生かされていないという、根本的な部分におかしな点があります。
また、近所で幼馴染の親友なのに一度も家に入った事が無いなど、細かな部分でも変な点があるので、全体的には惜しい感じでしょうか。
タイムリープ物は、その設定を生かした仕掛けや謎解きが肝なので、その部分がイマイチだったのは残念です。
あと、決着のつけ方が地味なのもアレでしたね。
その他、セーブ領域が一つだったり、建物での移動がやや面倒だったりして、気になる部分もあります。次回作が出るとしたら、この辺にも気を使って欲しいですね。
今回は「タッチペンで時間を切り取る」というアイデアだけで製品化してしまった感じでしょうか。
【ゲームクリアー】