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ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君 PS2


タイトル画面。
タイトル画面。(クリックで画像拡大します)

PS2にようやく登場した新作ドラクエ。

フィールドが完全3Dになり、見た目は大きく変化しましたが、遊んでみると「やっぱりドラクエ」と感じる定番の魅力があります。
何なんでしょうね。この不思議な安心感。今までの実績からか、ユーザーとの間に信頼関係が築かれているというのは言いすぎでしょうか。

さて、今回はオール3D化ということで、360度、見渡す限りの世界を探索する楽しさが格段に増えました。フィールドマップに宝箱があることもあり、行ける所に行ってみないと気がすみません。徐々に世界を踏破してく事がこの作品の一番の見所と言って良いかと思います。

フィールド移動を簡略化したRPGも少なくありませんが、新しい町・ダンジョンを求めて旅する楽しさはやはり大きな魅力です。
ちなみに、高速の移動手段も入手できます。

他にも、レベルアップ時に得られるポイントを振り分けることにより、キャラ育成に幅を持たせる「スキルシステム」や、アイテムを合成する「錬金釜」も新たな要素ですが、これらについては他の作品でも見られますし、特に珍しくないでしょう。

今回はグラフィック表現が大幅に上昇し、装備によって服装が変わることもあります。
私は常にゼシカ(女性キャラ)を先頭にし、守備力で劣っても、バニースーツや踊り子服を着せてました…。
他にも、キャラデザがほぼ忠実に再現され、仲間と話すコマンドもあり(会話のコメント自体は、PS版「DQ4」の方が多かったかも)、彼らがとても魅力的に描かれています。
周知の通りドラクエの主人公は言葉を発しないのですが、それを利用して謎めいた人物像を作り上げているのも上手いです。
また、イベントでも、キャラがしっかりとアクションをして、「見ていてがっかりしないドラクエ」になっています。(ま、今更当たり前なんですけど)

ただ、キャラデザを忠実に再現しているだけに、元のデザインに不満が残ります。町の人なんかは、いかにも「ドラゴンボール」後期以降の鳥山明の気の抜けたデザインといった感じがしますし、はっきり言ってラスボスは最悪です。彼にダメ出しできる人物がいないのかもしれませんが、アレはいくらなんでも…。

次に音楽ですが、広がりがあって良い感じに仕上がっていますが、曲数が少なく感じます。ストーリーに関わるボスは、ダンジョンの中ボスとは違った音楽を用意して欲しかったですね。

細かい点を少し述べますと、AIの賢さはリメイク版「DQ5」よりは賢く、まあ、こんなものでしょうか。あまり賢すぎても面白くないですから。
難易度は若干簡単かな。これだけ売れるゲームですので、仕方ないところですが。
また、ゲーム起動時の社名ロゴを飛ばせるのはうれしい仕様です。毎回毎回見るのは面倒ですからね。

冒頭にも述べましたが、PS2になって、世界を探索する楽しさが満ち満ちています。この長いサブタイトルをつけたくなる気が分かります。
そして、個人的に「DQ3は名作だなぁ」と再認識させてくれました。
【ゲームクリアー、ゴスペルリング入手】

仲間との会話 戦闘開始!
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