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テイルズシリーズの7作目?
前作「リバース」から約8ヶ月でリリースされた今作は、キャラクターデザインを一新しております。また、3ラインだった戦闘を1ラインに戻し、主人公が剣士系から格闘系になり、かなりテンポ良く進むようになりました。
全体的に従来のシリーズからそれ程変わっていません。
今作はメインのお話の後に、各キャラごとのサブストーリーをこなす「キャラクタークエスト」(以下キャラクエ)の2部構成になっています。所要時間も大体同じくらい掛かります。
ただ、正直この構成はどうかな、と。
キャラクエはお使いって感じで面白くないんですよね…。この手の話は本編がある中でこそ生きるのであって、これ単体ではきついかな、と。半ば義務感でプレイしました。
キャラクエの中でやたら街を歩かされるのもうんざりしました。街も無駄に広いし…。
それにこの構成だと、どうしてもメインストーリーの印象が薄くなってしまうんですよね。
…と、いきなり苦言を呈してしまいましたが、続いて各事項について述べたいと思います。
まず戦闘が割と簡単になったかな、という印象です。1ラインですので、直接攻撃で敵を抑えつつ、後衛が状況に応じた魔法を使う戦術が楽に取れます。AIも割と状況に応じた行動をとってくれますので。状態変化を使う敵も減った印象です。
ただ、難易度が下がった分、敵のHPが高めに設定された印象で、終盤はややかったるかったです。
次に音楽ですが、今回は音楽が良い感じですね。特に序盤から流れるボーカル入りの曲が良く、「おおっ」と来ました。主題歌も結構マッチしてると思いますし、今作の一番の売りは音楽かな、と。
そしてキャラクターですが、キャラクエもあり、それぞれ良く描かれています。ですが、毎度毎度イベントで喋りすぎる印象で、彼らの掛け合いがくどく感じました。キャラの動きもワンパターンですし。
私はイベントではテキストを流し読みして、ボイスはひたすらスキップしてました。だって、長いんですもの…。
ただ、シリーズ恒例のスキット(キャラ同士の会話)が少なくなったのは良かったです。今までは無駄に多くて義務感で見てる感じでしたので。
お話的に特筆すべき点は無いのですが、ヒロイン(姉のほう)の扱いがさらっとしすぎている感があります。
また、舞台は遺跡船という巨大な船(でっかい島と思って頂ければ)のみなのですが、この遺跡船を巡って各国の思惑が…などと言われても、その「各国」が名前しか出てこないのでサッパリ分かりません…。
なんか苦言ばっかりになってしまいましたね…。
本編だけで終わっていれば、許容範囲内だったんでしょうが、キャラクエが長い分、粗が気になってしまったと言う感じでしょうか。
【キャラクタークエスト:クリア】