探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件　DS

携帯アプリで展開中のアドベンチャーの新作をDSに投入。
ちなみに、アプリ版はやったことありません。
システム的にはオーソドックスなテキストアドベンチャーです。
今回はDSということで、基本的に上部をメモ、下部で操作となっています。
下画面がメインなので、タッチペンで操作しやすいのが嬉しいです。
他にも、ゲーム内でPCを使う場面があるのですが、その際にもDSの2画面を上手く使っています。

タイトルからして小難しい名前の登場人物ですが、逆転裁判の様なぶっとんだ設定ではなく、いそうでいない、でも、やっぱりいそうなキャラが魅力的です。
特に、共に事件を追う女性の主人公を若干小ばかにした態度や、微妙な言葉遣いが良い味を出しています。

で、まあ、アドベンチャーですので、ゲームの良し悪しはシナリオ次第ですが、これは良い感じだと思います。

犯人探しは盛り上がるし、終盤にどんでん返しもあります。探偵・癸生川凌介は社会的警鐘を含めて、良い事を言います。
ただ、犯人の人間性及び、犯行への動機付けを100%受け入れ難い印象もあります。
実際には動機云々よりも、犯行を犯した結果が重要になるのは勿論ですが、「推理ゲーム」としては、やはり動機付け、犯人の思考回路をもっと受け入れやすい物にすべきかな、と。
まあ、あんまり色々言っちゃうのもアレなんですが、ただ、結果的に話自体はいろんな意味で上手い事まとめてあって、作りとして良く出来ています。

あと気になる点としては、キーワードの「仮面」「幻影」という単語がちょっとくどい感はありますね。

アドベンチャーゲームですから、繰り返し遊ぶタイプではありません。まあ、アドベンチャー好きでその辺を気にする人はいないでしょう。(評価や分岐？もありますが)
内容的にはしっかり出来てますので、このジャンルが好きな人にはお勧めです。

【ゲームクリアー　C評価でした】