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ローディスの騎士が主人公のタクティクスオウガ「外伝」。
「タクティクスオウガ」の数年~数十年前の設定の今作は、携帯機でもあり、システムに若干変更を施し間口が広がっています。
前作は、一つレベルが違うと、かなり強さが違いましたが今回はそうでもなく、そんなにトレーニングをやる必要がありません。ターン制になったこともあり、難易度が低くなっています。
ただ、城攻めの連戦(今回の方が難しい)・部隊分けバトルがあったりして、もちろん厳しいステージもあります。トレーニングしておかないと、ラスボス戦は厳しいです。
また、勲章システム導入により、クラスチェンジがなかなか難しかったり、トレーニングで鍛えすぎるとマイナスな勲章を受けたりして、思いのほかバランスが取れています。
始める前は、いろいろ勲章を取るのが面倒だと思ってましたが、やってみるとそんなに気にならないですね。
今作はウォーレンレポートに該当する項目がないので、ストーリー・キャラクタをもう一つ把握し辛い面があります。読み物としても楽しみだっただけに残念です。
それとキャラのイラストはヤッパリ好きになれないかも。音質を含めて、サウンドも今一歩かなって思います。
ストーリー的には、キャラの心情にちょっと付いて行けない面があります。唐突に自己主張する場面が気になりましたので、もう少し掘り下げて描いてくれればなぁ、といったところでしょうか。
…ッて感じで、「外伝」だけあって、どうしても「本家」と比べてしまいます。
「ヘルプモード」の文章を読んだりすると「ああ、やっぱりオウガだなぁ」なんて思ったりもします。新しい職業・地形なんか出てきたら、とりあえず読まないと気が済まないです。
システム的に完成度が高いだけに、いちシミュレーションRPGとしてかなりの出来にあります。
勲章システムによるキャラ育成、クエストモードによるアイテム収集と、楽しみの幅を持たせることにも成功しています。
「オウガ64」がイマイチだっただけに半信半疑でしたが、今回は良い出来にあります。
で、最後の最後に大どんでん返しがあって、それを見た後に再プレイをすると、ホントに些細な設定・アイテム等が、「それ」を暗示しており、「やられた」という感じです。最初の誕生日入力で何も感じなかった自分が悔しい…。
ただ、私の中で「彼」はそんなにガキじゃないってのはありますが…。
【2ルートクリアー】