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9年ぶりに発売された人気RPGのナンバリングタイトルに、追加要素を加えたバージョン。
無印版を遊んでいないので詳細は分かりませんが、イベントやダンジョンが追加され、「エンディングのルートが一つ増えた」と言うのがしっくり来るかと思います。
さて、前作のSFCからPS2になり、かなり変わっています。
まず、1人称視点の3Dダンジョンじゃない!
遊んでみて初めて気がついたんですが、びっくりしましたね。
ただ、ダンジョンの構造は従来に近いし、遊んでいて違和感はありませんでした。
それよりも、表現力が上がった恩恵を受けまくりですね!
幻想的なグラフィックで、崩壊した東京、おどろおどろしい魔界の雰囲気が良く出ていて、メガテンの世界を具現化しています。
3人称視点でカメラを引いて、画面を広くしたのは大正解です。
それに、演出面での強化は凄まじく、イベントシーンはかなり見応えのあるものになっています。
また、マップ上のNPCで、悪魔がそのままの格好で登場しているのが嬉しかったですね。これぞ思い描いていたメガテンって感じで興奮しました。
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システム的にも色々と変更があって、仲魔も成長したり、仲魔にした悪魔の登録・呼び出しが出来る「悪魔全書」など、後のアトラスゲーにも引き継がれる要素が登場しました。
また、悪魔ごとの友好度がなくなったり、ロウ・カオスの区分がなく自由に悪魔を呼び出せたり、呼び出しにコストが掛からないなど、結構マイルドになっています。
それとセーブポイントも多く、中断しやすいのも助かりました。
戦闘では、チーム単位のターン制になり、弱点を突くと行動回数が増えたりして、ペルソナ3に近いイメージですね。
今作では装備品がなく、マガタマと呼ばれる物を付け替える事で、能力補正や耐性、覚えるスキルが変化します。
装備品が無い物足りなさはありますが、これはこれで今作の世界観にあっているし、楽でいいですね(笑)
さて、気になった点を述べますと、今作は三身合体がない(似たようなのはあるけど)のが残念でした。
それと、終盤に合体で作れる悪魔が少ないのもちょっと…。(イベントで増えていくけど)
今作は上位悪魔がイベントに絡む事が多く、それが終わらないと解禁されないので、仕方ないと言えばそれまでなんですけどね。
他には、主人公のスキルを着脱出来る様にして欲しかったですね。一度外したスキルは戻せないので、お試ししづらいのは勿体無いですよね。
あとは細かいことですが、入手できる経験値は敵とのレベル差で決まりますが、仲魔に入る経験値も主人公と同じなので、終盤にレベルの低い悪魔を育てようとすると、ちょっとメンドイです。
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細かいことをちょろちょろと書きましたが、プレイ感覚はやっぱりメガテンなので、当然面白いです。
今作は悪魔全書があるので、仲魔集めが楽になって本当に助かります。
育ててスキルを調整した悪魔を登録できますからね。
そうやってスキルを継承しながら強い悪魔を作っていくのが楽しいし、同じ悪魔でも、プレイする人によってスキル構成が大分違うんじゃないかと思います。
今作は仲魔を揃える楽しみが強化され、更にメガテンの世界観をバッチリ具現化したグラフィック、演出が加わり、大満足の出来栄えです。
最後に『マニアクス』の追加要素について述べてみます。
私もこちらが欲しくて、再販される前に中古で2万した時期に買ってしまおうかと思ったりもしました。
いざ遊んでみると、追加要素は最後の流れがいきなり変わるので、その名の通りにマニアックな無印版経験者向けに感じました。
なので、普通に楽しむには無印版で全く問題ないと思います。
【ゲームクリアー】
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