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モーションプラス専用のゼルダ。
淡い色彩のグラフィックが美しいです。
「風のタクト」と「トワイライトプリンセス」の中間の色遣いです。
キャラクターは砕けた表情のキャラが多く、風のタクト寄りと言って良いでしょう。
効果音など、操作感覚も風のタクトに近いですね。
さて、今回は初のリモコン専用(前作のGC版はコントローラ操作)ですが、これに慣れると通常のボタン操作には戻れなくなりますね。
なにしろ、剣を振り回すだけで楽しいです。
草を刈るのはもちろん、細い木を見つけたら、スパスパ切らずにはいられません。
今作は敵が強く、倒すのに一工夫必要で、8方向+突きを使い分ける戦闘が最大のセールスポイントです。
例を挙げると、縦に口を開くパックンフラワーには縦切り、横に開くのには横切りで対処します。
防御する敵にはガードが開いた方向から切りつけます。
もちろん、倒し方は一通りではありません。従来の敵でも倒し方が変わっていて、戦闘がちょっとした謎解きになっています。
敵を倒した時の気持ち良さは、ちょっと他では味わえないものがあります。
特に巨大な剣を振り回す場面の快感と言ったら!これは振るからこそ!
ゼルダといえばダンジョンの謎解きがメインでもありますが、今回はそれほど難しくありません。
部屋数もそんなに多くないですし、詰まって攻略サイトをチェックしたのはほんの数回でした。(今までのゼルダは攻略サイトに入り浸りでした)
今作は思いついた遊びを「これでもか!」と詰め込んでいますが、消化不良になっていないのが凄いですね。
同じフィールドを何度も訪れますが、サイレン(敵に見つからないようにしずくを集める)など、プレイヤーがマップを知っているからこそ成り立つ遊びを配しているのが流石です。
上手く敵を振り切ったり、しずくを集める順番を考えたり、サイレンはかなり気に入っています。
剣を振るのが楽しいゲームなのに、あえて敵を倒さない遊びを入れた事にもセンスを感じます。
サイレン以外にもいろいろな要素があって、オープニングデモを見ているだけでワクワクしてきます。
蜘蛛の糸を登る場面は「振り落としちゃうのかよ」と自分で突っ込んでしまいましたが(苦笑)
また、今作はストーリーの要素が従来より強くなっています。
お話自体はいつものゼルダですが、演出面の強化は目覚しいものがあります。
その他細かい部分を挙げると、
没入度が高く、集中して遊ぶ事になるので、遊び終えると疲れているのに気付きます。
この疲れこそガッツリとゲームを遊んだ証であり、充足感に満たされます。
モーションプラスの認識は完璧とは言えませんし、緊迫した場面では余計にイラッと来ます。
ですが、この気持ち良さはぜひ一度体験して欲しいものです。
【ゲームクリアー】
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