戦国無双 Chronicle（クロニクル）　3DS

3DS本体と同時発売された無双系アクション。

一人のもののふとなり、戦国を駆けよ！
（オリジナルキャラが主人公で、年代順に合戦に参加する事でストーリーが進みます）

無双系をきちんと遊んだ事がないので、他との比較は出来ません。

今作は4人の武将を切り替えつつ、慌ただしく発生するミッションをこなしながらステージクリアを目指す形で、2画面とタッチパネルを生かした作りになっています。
ステージごとに難易度選択可能で、エンディング到達までは難しくありませんが、ミッションコンプリートや武器強化など、やり込みを目指すと大変です。

各武将を切り替えて、忙しいのが良いですね。
操作していないキャラに大まかな移動場所を指示できるので、「今はこれをやって、次はアレで、あいつをここに行かせて…」と先々を考えながら遊ぶのが楽しいです。

1ステージ10～15分程度で、繰り返し遊ぶタイプです。
初見で全ミッションをクリアするのは難しいですが（私は1ステージだけでした）、配置や流れを考えつつ遊べば出来ます。
高難易度ではめちゃくちゃ苦戦しましたが、慣れと流れを考えてプレイするとかなり安定出来て、その辺のバランス取りもなかなかのものです。
自分が上手くなった事を実感できるのが嬉しいですね。
単にアクションの腕だけでなく、戦略が正しかったと思えるのも嬉しいものです。

主人公を入れて41人ものキャラを操作、育成できます。
イベント、戦闘両面でキャラが立っているので、150時間遊んでも飽きません。
信長の喋りが面白い、ぞ。
また、台詞がかなり多く、戦闘前のステージ説明以外フルボイスです。
戦闘中の会話もかなり楽しめます。
もちろん、真面目なのが多いですが、笑えるのも満載です。
三成同士の会話とか、清正と忠勝とか。まだまだ沢山あって、こんなに用意してくれて嬉しい限りです。

ま、ストーリー自体は臭いですね。野心家や欲望を隠さない人間臭い奴がいても良かったと思いますが、それを求めるゲームでもないかな、と。
でも、長時間遊んで各キャラのイベントをこなしていくと、これで良いと思える様になるから不思議です。キャラに愛着も湧きますしね。
キャライベントは、恋愛ゲームみたいでこそばゆいですが（笑）

ただ、関ヶ原以降、東軍と西軍に分岐し、両方プレイするとストーリーが熱い！
戦闘中の武将の台詞がグッと来るし、音楽の切り替えも効果的で、これはかなり盛り上がりますね！
（歴史の知識は社会科の授業レベルで問題ありません）

その他では、

• イベントやムービーを見返せるのも良いです。選ばなかった選択肢を見る事も出来ます。
• デモの3D感はなかなかです。ゲーム時はあまり感じず、目も疲れないですね。（長時間遊ぶと流石に疲れるので、最近は切って遊んでいます）
• いつの間に通信の「週間天下統一」や、すれちがいのバトル、武器配信もいい感じです。強い武器を作るモチベーションになります。本体と同時発売ですが、未だに武器の配信をしてくれるのは嬉しいです（2011年9月現在）。こうした発売後のフォローの有無で、メーカーに対する印象がかなり違って来るんですよね。
• 織田信雄の喋りに笑ってしまう。

さて、最後に難点を述べますと、敵の数が多いと、近づかないと表示されないのが困ります。
下画面のマップを見れば、どこにいるかは分かりますが、終盤のミッションはシビアなので、地味に辛いです。

この作品の為に本体を買えとは言いませんが、3DSをお持ちの方には全力でお勧めしたいです。
さえずるな！黙して買えい！

【ゲームクリアー：全キャラユニーク武器取得、イベント達成率100%】