SILENT HILL 2　最期の詩　PS2

独特の世界観を持ったホラーアドベンチャーゲームの2作目です。
「最期の詩」では2には無かった主人公とは別の人物のシナリオが追加されています。

今回の主人公はジェイムス・サンダーランド。
3年前に妻を病気で亡くしてからというもの、ジェイムスは妻との思い出を心のよりどころにして日々無気力に生きてきました。
そんなある日、ジェイムス宛に手紙が届きました。

「あいまいな眠りの中で夢見るのはあの街、サイレントヒル。
いつかまた二人で行こうと約束しておきながら、私のせいでかなわなかった。
私は一人でそこにいる。あの思い出の場所であなたを待っている」

差出人の名前はメアリー。それは3年前に死んだ妻の名前でした。
「そんなはずはない・・・・。メアリーは3年前に・・・・死んだんだ」
死んだ妻からの来るはずもない手紙に疑いを持ちながらも、ジェイムスはサイレントヒルへ行く決心をします。

サイレントヒルで出会ったメアリーによく似た女性、マリア。
そしてジェイムスの行く先にたびたび現れては襲ってくるジェイムスと同じ体格の人の姿をした怪物。
ジェイムスが"それ"の正体に気づくのはずっと後になります。

ジェイムスの目の前でマリアが"それ"に殺され、悲しみに耐えながらたどり着いた思い出の場所で、ジェイムスは昔のビテオテープを見つけます。
そこに映っているのはジェイムスに話しかけるまだ元気だった頃のメアリーでした。

マリア・・・"それ"・・・そして思い出のビデオテープ。ジェイムスは全てを思い出します。
「そうだ・・・メアリーは死んだんだ。僕の目の前で・・・・僕が殺した」
頭に響くのは亡き妻メアリーの声。
「ジェイムス・・・・思い出の場所で・・・・あなたを待っている」
たどり着いた思い出の場所。そこにいたのはマリアでした。

アクションはサイレントヒル3とほぼ同じです。
隠し要素のほうも万全です。その辺はやっぱりサイレントヒル。
「最期の詩」の追加シナリオってのはマリアのシナリオです。意外としっかりしています。

ストーリーを全て理解したときにグロテスクな怪物の恐怖ではない、このゲームの真の怖い部分が見えてきます。