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独特の世界観を持ったホラーアドベンチャーゲームの1作目です。
主人公はハリー・メイソン。
妻を病気で亡くし、娘のシェリルと2人で過ごしていました。
そんなある日、ハリーは休暇を7歳になるシェリルと過ごそうと観光地であるサイレントヒルへ行きます。
車を走らせていると突然人影が、ハリーは慌ててハンドルを切りますが車の勢いは止まらず道路わきに衝突します。
軽く気を失っていたハリーが目を覚ました時、シェリルの姿はありませんでした。
ハリーはシェリルを探すためにサイレントヒルの街へ向かって歩き出します。
サイレントヒルでハリーは数多くの不思議な体験をします。
異形の怪物、見た事もないような儀式の祭壇、そして不思議な世界。
不思議な世界、裏世界。一面錆付いて血のにじんだ鉄の壁、金網の床、地図には無い道・・・。
ようやく裏世界を抜け出したハリーにある女性が告げます。
「あなたしかこの悪夢を止められない」
ハンドガンやショットガンといった銃器の他に、弾薬を必要としない鉄パイプやハンマーといった打撃系の武器も多くあります。
弾薬は余分にはありませんので、打撃武器に頼って戦うこともしばしば。もちろん銃器に比べると戦いは難しくなります。
また、サイレントヒル独特の攻撃アクションに「蹴り」があります。
これは銃器や打撃武器である程度ダメージを与えてダウンした敵へのトドメの一蹴りで、文字通り「息の根を止める」といった感じです。
地面でバタバタと苦しむ怪物に「さっさとくたばれ」と言いながらキック!!そういうゲームです。
そしてサイレントヒルのウリ、恐怖感の演出。
昔から伝わるようなカルト宗教のような雰囲気は最悪な気分にしてくれます。特に裏世界ではその不気味さがより一層濃くなっています。
ステージも全体的に暗く、ポケットライトの灯りを頼りに進みます。
BGMは基本的に何もありません。聞こえるのは怪物の足音と鳴き声、誰かの叫び声・・・・・。
そしてそしてサイレントヒルお馴染みの馬鹿設定の隠し要素ですが、最初の作品であるにもかかわらずバッチリです。
伝統となった隠しエンディングや隠し武器などなどなど、馬鹿爆発!
とことん恐怖を追及したシリーズの第一作目。
見た目の恐怖ではなく感覚的、思考的な恐怖を味わいたい人はどうぞ。