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「時のオカリナ」からの続編で、前作からわずか1年で発売延期もなく発売されたのが当時は驚きでしたね。
今作では3日間という時間の中でイベントをこなしていき、この3日間を過ぎてしまうとゲームオーバーになります。
でもとてもこの3日間ではクリアにはたどり着けない・・・そこで今作では前作にもあったオカリナを使って吹ける時の歌を奏でることで時間を最初の日に戻し(この時セーブされる)、再び冒険再開〜という流れでゲームを進めていく事になります。
このシステムが非常に特徴的で特定のイベントを進めている時に中途半端な所で今日はこの辺でいいか、と思ってセーブしてしまうとまたイベントを最初からするハメになります。
ですのである程度まで進めて歌やアイテムを手に入れてセーブした後でもイベントを途中から進められる様にして区切りの良い所でセーブする、としていく必要があります。特にダンジョンでは攻略途中でセーブすると解いた仕掛けなど全て最初の状態に戻るのでボス撃破までぶっ続けでやらなければいけません。最後の日で残り時間が少なくなってきてこれからボス戦に突入するとなると間に合うか!?と恐くなりますね。時間の流れを遅くする時の逆さ歌が分からなかった当時はよくハラハラしてました。
結構厄介ですが、慣れて来ると逆におもしろくなって来ます。
特にボス戦など3日前に戻るたびまた戦えるので(撃破後に再びダンジョンに入ると一気にボス戦にワープできる装置が使える様になる)様々なアイテムを入手した後半では攻略当初では出来ない戦い方で戦う事も出来ます。
今作はサブイベントも非常に豊富でクリアしたボンバーズイベント次第でエンディングが変わるのでとてもやりがいのある物になってます。中にはイベントクリアに3日間丸々必要になる物もありボリューム満点です。全てクリアしているとエンディングが非常に感動的な物になります、これは本当です!
とにかく短所でもあり長所でもある今作のシステムを理解できるかがキモです。それゆえ結構人によって評価が変わりやすいかもしれません。
しかし様々な遊び方が出来る今作はとてもおもしろいです!とにかくやり込みがいがあります!そして鬼神の仮面の強さは正に鬼神です!(笑)
でも、セーブすると消費アイテム(矢や爆弾など)が0になるのはどうかと・・・。
画像はGC ゼルダコレクションより。(クリックで画像拡大します) |
前作「時のオカリナ」のエンジンを利用した続編。
エンジンを利用したと言っても、システムはガラッと変わっており、このあたりが流石任天堂だなって感じです。
今作は限られた3日間を繰り返し冒険します。
4日目の朝になるとゲームオーバーで、セーブすると1日目に戻ってしまいます。
なので、オカリナの曲やアイテムを入手するなど、区切りの良い所まで進めてようやくセーブ。そして1日目に戻り、今度は別の事を…の繰り返しです。
ハッキリ言って面倒ですし、私の様な時間をかけてチマチマと進める人間には向かないシステムです。
ですが、この時間制限こそが、この作品をめちゃめちゃスリリングにしています。
12時間おきに入る「あと〇〇時間」と言う演出で、まず焦らせてくれます。(しかもカッコ良くて悔しい)
3日目に入るとBGMがアップテンポになるし、月の落ちてくる音が嫌でも終末を感じさせます。
ゼルダの持つ「ダークさ」を強調した演出、デザインがプレイヤー心理をチクチクと攻撃してくるんですよね。
ただでさえアクションが難しいのに、焦ってきて更に操作ミスを誘います。
ジャンプの着地が上手く行かず、心が折れそうな時もありました…。
常に時間制限が頭にあるので、正直言って、かなりストレスを抱えながらプレイしてました。
遊び始める前は、ちょっと気分が重かったりしますし。(苦笑)
ただ、その分、目標を達成出来た時の満足感はかなりものです。
肩の荷が下りてホッとします。
さて、この作品は限られた3日間を冒険するのですが、町人にも3日間のタイムスケジュールが設定されています。
このタイムスケジュールがあるおかげで、彼らと関わるサブイベントに没入度が増しました。
中でも、婚約者のイベントはとても感動的です。
難しいですし、遊んでいてイライラする事が何度もありました。ミニゲームも投げた物ばかりです。
でも、エンディングでサブキャラたちを見ていて、とても嬉しくなりました。
ゲームのディテールがどうこうではなく、作品自体に強烈な存在感があって印象に居座り続ける、そんな独特な作品です。
【ゲームクリアー】
画像はGC ゼルダコレクションより。(クリックで画像拡大します) |