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『レイトン教授』の謎解きをリズムゲームに置き換えた作品。
…って、レイトンをきちんと遊んだことは無いんですけどね。
なんとなくそんな印象のゲームです。
レイトンっぽいので、ストーリーがあって、場所移動や探索、ミニゲームといったアドベンチャーパートがあります。
正直言って、この移動や探索がゲームのテンポを悪くしています。
リズムゲームとして楽しみにしていたので、アドベンチャーパートはやらされている感がありましたね。
特に、背景をつついてコインなどを探すのは面倒でしかなかったです。
一度しか行けない場所もあるので、取り逃さない様にツンツンつついてばかりで、人との会話やストーリーに集中できませんでした。
3Dアニメーションムービーがかなり沢山ありますので、このムービーとリズムゲームだけで良かったんじゃないかな、と思いながら遊んでいましたが、終わってみると、アドベンチャーパートがあって良かったなと感じました。
主要人物はもちろん、町の人にも愛着が湧いてくるんですよね。
ただまあ、背景をつつく要素はいらなかったと思いますけどね。
いきなり難点を述べてしまいましたが、アドベンチャーパートはあくまでおまけで、肝心なのはリズムゲームですからね。
こちらはよく出来ています。
最初はガイドを見ながら入力していきますが、慣れてきてリズムで判別できるようになると、俄然楽しくなってきます。
また、よーく聞いていると、入力のタイミングやパネル等が違う場合は、掛け声や音なんかが違うことにも気付きます。
結構細かいところまで作ってあるんですよね。
それと、各リズムゲームの楽曲が良いので、リズムに乗るのが楽しくて気持ちいいんです。
3DSなので、タッチやジャイロなどの要素も盛り込んでいます。
バイオリンを弾くステージ様に、かなり楽しい物もありますが、そうじゃないのもありました。ハンググライダーとか…。
これらのステージも慣れて理解できると楽しくなってくるのですが、そこまでのハードルが高いんですよね。
音ゲーの類は得てしてそんな物かもしれませんが、この作品の場合、全体的に説明不足な感じは否めない所です。
あとは、マラカス(R29)がすっごく難しかったです…。
その分、上手くいった時はガッツポーズしまくりですけど(笑)。
この作品はすれちがい通信の要素もありますが、この仕様はちょっと残念でしたね。
すれちがった相手のハイスコアに一発勝負で勝たないと、キャラクタが帰ってしまいます。
すれちがっていてくれるだけで嬉しいのに、帰ってしまうってどんな仕様かと…。(街の人を使ったのは良いアイデアだと思いますが)
もうちょっと考えて欲しかったですね。この要素をどう活かすかって、重要な要素だと思うんですけどね。
なんだか注文ばかりつけてしまいましたが、楽しく遊ぶことが出来ました。
楽曲の質が高くて、いやらしいリズム取りもないので、基本的に遊んでいて気持ちがいいですし、上手くいくとノリノリになれます。
それと、上画面で展開される主人公の踊りや、3Dアニメーションムービーも良い感じでした。
後半のステージは難易度が高いですが、画面をつついて入手するコインで、アイテムを買って難易度を下げるられるので、この手のジャンルが好きな人にはオススメ出来ます。
50ステージあるので、ボリューム不足に感じることもまず無いでしょう。
【ゲームクリアー:全ステージA評価】