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ラストレムナント Xbox360


タイトル

Xbox360で発売されたRPG。
最大で18人パーティになる、大人数が入り乱れてのバトルが特徴的。

まず、グラフィックが綺麗で、街並みや風景、衣服に至るまで、きっちりと描きこまれています。
特に、フィールドで遠くにある宝箱が見えるのには感動しました。
普通は近づくことで描画されるケースが多いのですが、見える範囲をまるっと描画してあるのは嬉しかったです。次世代機の能力を感じたりもしました。
(私はHD機の経験が少ないので、当たり前なのかもしれませんが)
通路みたいなマップは物足りませんが、全体的にフィールドは良かったです。

画像では見づらいけど、奥に宝が見えます。砂漠などの広いマップだと感動します。
画像では見づらいけど、奥に宝が見えます。砂漠などの広いマップだと感動します。(クリックで画像拡大します)

新たな街に着いたら、カメラをグリグリと回転させて街並みやレムナント(守り神みたいなもの)を観察するのも楽しかったです。
ただ、完全な描画までに一瞬間があったり、キャラの歯が気になったりして「究極!!」という訳では無いですけどね。

団体戦以外にも、戦闘中のルールや敵モンスターの捕獲、仲間キャラの装備など独自のシステムが多いですが、小出しにされるので徐々に覚えていけます。
また、ロード中に解説文が表示されるので、それもかなり役に立ちます。
ただ、表示画面が用意されるくらいなので、インストールしてもロードは長めです。

移動や成長システムなど、ロマサガっぽい雰囲気があります。
ロマサガというと、斬新なシステムとかゆい所に手が届かないもどかしさが同居するイメージですが、このゲームもまさにそんな感じです。
何と言っても、団体戦なのに、名前ありキャラ(ユニークリーダー)を最大で6人までしか出せません。
戦闘には最大18人まで出せますので、残りの12人は一般兵を起用することになります。
ゲーム開始直後に仲間が6人になりますので、クエストなどで加入したユニークリーダーを補欠にして、一般兵がレギュラーに名を連ねます。
クエストで新たな仲間や行ける場所が増えますが、増えた仲間をなかなか使ってやれず、仲間にする意欲が湧きません。
ユニークリーダーがいるのに、なんで一般兵ばかり育てなきゃならないのか…。キャラ育成はRPGの肝なのに…。
何故こんなシステムにしたのか理解できません。

「愛がアップ」あります。
「愛がアップ」あります。(クリックで画像拡大します)

また、戦闘が長いのもストレスです。
敵味方共に団体で、ただでさえ長くなるのに、モーションがムダに長くてイライラします。
長い戦闘なのに、時折ボタン入力を求められる(成功するとクリティカル発生など有利になる)ので、ちゃんと見ていないといけません。
ロードも長いし、ドリル(素材発掘)のモーションも長い。
何より出撃人数制限が残念すぎます。
良い所も沢山あるのに、気になる部分が多すぎて「何て勿体無いゲームなんだ」と思いながらプレイしていました。

レムナントよ!我に従え!
ボタン入力(クリックで画像拡大します)

そんな折、このゲームのPC版は出撃制限が無いことを知りました。
「X360版を500円で買ったのに、何で8000円も出してPC版を買わないといけないんだ」と思いましたが、輸入版なら2000円で買えて、インストール時に日本語を選択すれば中身は全く一緒である事も知りましたので、購入して始めからやり直しました。

で、面白いです。
出撃上限が撤廃され、仲間にしたキャラを使える喜びが(苦笑)。
もちろん、これが当たり前なんですけども。
他にも、戦闘がスピーディになり、更に倍速モードまで追加されました。
ドリルのモーション、ロード時間も短縮され、X360版の不満点をほぼ全て解消しています。
ハッキリ言って別物で、イライラしながらX360版を遊んでいたのが馬鹿らしいです。

ただ、この改善はX360ユーザの声があったからこそです。
それをユーザに還元するのが筋というものです。全てを無償にしろとは言いませんが、アップデート対応があってしかるべきだと思います。
まあ、中古で買った人間が言っても説得力がありませんが。

さて、上に「良い所も沢山あるのに」と書きましたが、その一つが豊富な寄り道です。
大きく分けて「クエスト」と「ギルドアドベンチャー」があります。
昨今のRPGではすっかり当たり前になったクエストですが、この作品はほぼパブだけで受注できるので、街中を探し回らずに済みます。
また、受注したら自動で該当のダンジョンに切り替わるもの良いです。
ギルドアドベンチャーは、受注すら不要で「〇〇の素材を集めろ」「レアモンスター〇〇を倒せ」などの条件を満たせばOKです。
受注してからカウント開始なのは、やっぱり面倒ですからね。

この作品の売りである戦闘システムですが、最初は「普通のターン制だし、あんまり団体戦にした意味が無い気が…」と思ってました。
ただ、人数が増えて出来る事が増えて、システムを理解してくると面白くなってきます。
それに何と言っても、画面内を色んなキャラが入り乱れるのは、見ていて単純に楽しいです。
特徴や見た目などを考慮しつつ、小一時間掛けてパーティ編成するのが楽しかったりします。
見た目が同じ一般兵ばっかりのX360版とは全然違います。
ただ、せっかくの団体戦なのに、一度の戦闘で同一種類の敵と戦う事が多く、「どれから先に倒して…」等と考える事が殆ど無かったのは残念です。
また、イベント戦闘では拠点の制圧やパーティの入れ替えなど、シミュレーション的な要素があっても良かったと思います。

沢山のキャラを仲間に出来ますが、彼らがよく喋りますし、技のモーションも豊富です。
単純に育成していくのが楽しいんですよね。
「グラフィックだけのゲーム」とか言ったりしますが、この作品に関しては、見せ方もかなり良く出来ていて、「リッチさ」を面白さ、楽しさに上手くつなげています。

正直、これをFF13の名前で出せば良かったのに、と思ったりしました。
タイトルにも意味があるので無理なんですけどね。

「RPGで仲間にしたキャラ全員を使っていきたい」という方は、是非PC版を遊んでみてください。
まあ、この作品も仲間全員を出せる訳じゃありませんけどね。

合咲 咲乱
マルチキャスト オープニングのひとこま
音楽も良いです。画像は全てPC版です。(クリックで画像拡大します)

【X360版:disc2途中まで PC版:ゲームクリアー、エクストラミッションクリアー、ベンチマーク52.69】

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