ロマンシング サガ ミンストレルソング　PS2

SFCのRPG「ロマンシング サ・ガ」のリメイク。
SFC版をベースに、閃きや連携、LPなど、後のシリーズで採用されたシステムで再構築しています。

正直、出来の良さに驚きました。
微妙すぎるキャラクターデザインや、シリーズの変遷からさほど期待していなかったのですが、良い意味で裏切られました。
見た目はともかく、過去のシリーズでは新作ごとに大きくシステムを変化させており、今回もいろいろいじって来るのかと思いましたが、これはまさしく「ロマサガ1」です。

連携やLPといった、看板システムを導入するに留め、妙な新システムを採用しなかった事が正解です。(もちろん、新システムが皆無という訳ではありません)

また、初代ロマサガより、かなり遊び易くなっています。(さすがに、今あのまんまじゃ辛すぎます)

まず、何と言っても、イベント一覧を確認出来る様になったのが大きいです。
フリーシナリオで好き勝手進めるゲームなので、今、どのイベントがこなせるか、未解決完了してしまったイベントを確認できるのは、非常にありがたいです。
次に、主人公キャラ以外も使える(役立つ)ようになりました。SFC版はHPの上がり方が、主人公キャラ6、それ以外5だったと思うんですが(多分)、今回はそんなことはありません(多分)。
昔、ミリアムを使ってたんですが、主人公キャラと差がついて、泣く泣く外したのを思い出します。(今回のミリアムは使ってません。不気味なので…)
もちろん、キャラの数も増えました。(パーティは5人になりましたが)
難易度も従来のシリーズに比べて、易しくなっていると言えるでしょう。

ただ、それでも最近のRPGでは難しい部類に入ります。
それに一役買っているのが、マップの見づらさです。とにかく、カメラワークが悪いです。
ただでさえ見づらいのに、死角から敵と接触すると結構イラつきます。
昔ほど敵がウジャウジャいないので、ギリギリ許容範囲かもしれませんが…。

また、新システムの「クラス」(剣士、海賊などを名乗ることによって、能力に補正が掛かる)ですが、これは町で購入して名乗ります。
クラスを変更する際に、取得済みのクラスでも、それを売っている町に行かないと変更出来ないのは不便ですね。

他に、先にも述べましたが、グラフィックの質は高いのですが、引いてしまうデザインなど、おかしな点もあります。
が、まあ、「かゆいところに手が届かないのがロマサガ」なんでしょうか。それを言ったらおしまいですが…。

ただ、オープニングであの曲が流れた時は泣きそうになりましたし、思い入れがある人にはお勧めしたいです。(音楽は相変わらず良いですね)
反対に、初めてやる人にはどうですかね。突っぱねた唐突な感じはそのままなんで。

SFC版では苦笑いの対象だった「ジュエル」を新たな単位として使っているところに、なんだか笑ってしまいました。
声が全員変に聞こえるのは、あのキャラデザインのせい？？
【アルベルトでクリアー】