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アーツというコマンドを入力する戦闘が特徴的なRPGの第2段。前作との直接の繋がりはないようです。
ゲーム自体は直球勝負の王道路線一直線って感じで、古き良きRPGの正統進化系といった感じです。最近こういったのは少ないこともあり、好印象です。
で、グラフィック・音楽の質も高いです。特に戦闘でのキャラクターのアクションや、台詞がとても豊富ですし、戦闘中にカットインされるイベントはなかなか格好良く出来ています。
正直、もう少し雑な感じをイメージしていました。ごめんなさい。
マップも視点が固定されていて、見易くて良い感じです。
戦闘は、こちらのアーツが強くって楽勝になりがちなところを、敵の先制攻撃が多かったり、結構いやらしい攻撃をしてくるので、びみょーなバランスが取れています。
っていうか、全体的にハイレベルにまとまっており、驚きました。
また、本編とは関係のない、料理のグラフィックとかがちゃんとしていて、ちょっと嬉しかったです。
ただ、グラフィックの質は良いのですが、幼馴染の女の子がおばちゃんみたいな服装なのが…
ストーリーについてですが、オーソドックスで安心して遊べる反面、意外性に欠ける点は否なめません。
また、主人公が「オリジン」(召喚獣みたいなもの)を呼び覚ますイベントは、もっと劇的であって欲しかったところです。システム的にも、序盤のストーリーに於いてもポイントな訳ですから。
あと、些細なことなんですが、戦闘中以外音声が無いのが気になりました。戦闘であれほどしゃべるのに、イベントではテキストオンリーというのにちょっと違和感が。
あ、テキストで思い出しましたが、このゲーム、町の人や仲間との会話パターンが豊富なのも素晴らしいです。
キャンプでの仲間との会話はもちろん、主人公の故郷の村で、お話が少し進むたびに会話が変化する点など、丁寧な作りになっています。
最後にちょっと気になる点について述べますと、戦闘が長いです。
このゲーム、はっきり言ってストーリー自体はそんなに長くなく、登場する町やダンジョンもそう多くないのですが、クリアまでに40時間掛かりました。
戦闘に掛かる割合が高いです。
アーツを駆使した戦闘は派手で良いんですが、やっぱり長いです。敵の特殊攻撃のモーションも長いので、戦闘中にヒゲを剃ってたこともありました。私。
これを短縮しちゃうと、このゲームの売りを喪失しちゃうわけですから難しいところなんですけど…
【ゲームクリアー】