メタルマックス4 月光のディーヴァ　3DS

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戦車に乗り、荒廃した世界を進む人気RPGの4作目。

プラットフォームが3DSになり、グラフィックが全編3Dになりました。
元々スピーディな戦闘が売りの一つでしたが、3Dになってももっさり感は全くありません。
フィールドでもマップを回転出来ないので、2Dと同じ感覚でプレイ出来ます。
3D化の恩恵として戦闘は迫力が増しており、長距離戦などパターンも増えました。

3D映像にはほぼ対応しておらず、わずかに対応した場面でもイマイチな出来なので、3Dオフで遊びました。

街も3D化。（クリックで画像拡大します）

基本的には『メタルマックス3』からのシステムを受け継いでおり、シリーズのファンはすんなりと入っていけると思います。
システム的にクセがある訳でもなく、ガイドも充実しているので、未経験者でも問題ないでしょう。
ストーリーは1作目と関連性があって、なかなか興味をそそられる出だしです。限定版に付いてくる漫画を読むと更に楽しめますね。

戦車を乗り降りするゲームで、今までは戦車に乗ってさえいれば何とかなる部分があったのですが、今作はちゃんと強化していないと厳しいです。
強化するにはお金が必要で、今まで以上に賞金首を倒す動機付けが出来ているのが良いですね。

やっぱりこのシリーズは戦車をカスタマイズするのが楽しいですね。
今作では、改造しても元に戻せる様になり、シャシーの特性変更、Cユニットの改造など、更に自由度が高まりました。
特殊なCユニットも序盤から手に入る様になり、お試しする楽しさが格段に増しています。
人間スキルも振り直しが出来るし、試して好きにやってくれって感じの作りです。

戦闘シーン。（クリックで画像拡大します）

従来と比べてストーリー性が強いですが、強制的に話が進む場面は無いので、豊富な脇道を思う存分楽しめます。
この脇道こそシリーズの真骨頂で、勝手で胡散臭いNPCばかりで、親切な奴など殆どいないのがまさにメタルマックスですね（笑）。
会話シーンも笑っちゃう選択肢が多く、展開が変わる事は少ないので、好きに選んで会話を楽しめます。
この脇道のボリュームが相当なもので、作る方は大変だったかと思います。
かなりの分量ですが、「メタルマックスらしさ」はぶれていません。

もういっちょ戦闘シーン。（クリックで画像拡大します）

また、今作では仲間を最大12人まで連れていけます。（経験値は戦闘参加者のみ）
いろんな職業を使えるのは単純に嬉しいです。

それと自動で進んでくれるオートランが便利ですね。他のゲームでも実装して欲しいです。
アイテムや特技をショートカットで登録出来て、相変わらず遊びやすさに配慮があるのは嬉しいです。

さらに戦闘シーン。（クリックで画像拡大します）

さて、ここらで気になった点を述べますと、まずはボスドロップにランダム性がある点ですね。
従来と比べるとかなりマイルドになってはいますけど、そうは言ってもレアアイテムの為に何度もリセットするのは作業でしか無いので。
これもシリーズの伝統みたいになって来てますが、ちょっと違うんじゃないですかね。
継続するのであれば、ドラクエ9の様にすれちがい通信を使って再戦出来る様にするなど、工夫をして欲しい所です。
せっかく3DSになったのに、すれちがい通信が無いのも残念です。

あとは人間キャラのデザイン、モデリングが残念な点ですね。
デザインの悪さをゲーム上で全くカバー出来ていないのが残念です。敵や戦車はカッコ良く表現されてるんですけどね。
今の時代、パッと見で興味を惹けないと厳しいですからね。
このキャラ、パッケージで未経験者がどれだけ興味を持ってくれるか…。

ただまあ、（見た目を含めて）昔ながらのRPGを遊びたい方には、十分その欲求を満たしてくれる出来栄えです。
シリーズ経験者はもちろん、未経験者の方も手にとって欲しいです。

ちなみに、強気な価格設定の有料ダウンロードコンテンツも豊富にありますが、元がボリューム満点なので、買わなくても全く問題ありません。

【ゲームクリアー：クリア後の賞金首撃破】

あの方も登場（限定版DLC）。（クリックで画像拡大します）