MADWORLD(マッドワールド)　Wii

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モノクロのグラフィックと残酷描写が特徴的なアクションゲーム。
「デスウォッチ」と呼ばれる殺戮ショーに、ある目的を持って参加した主人公・ジャックを操作します。
タイトルは「デスウォッチ」の方が良いと思いながら遊んでいましたが………。

ステージクリア型で、面クリア毎に自動でセーブされます。
難易度はそれ程高くないので、慣れれば誰でもクリア出来るレベルだと思います。

私はアクションゲームはそれ程やりませんし、残酷ゲームは嫌いですが、松野ゲーって事でやってみました。

最初の印象はハッキリ言って悪かったです。
残酷描写がグロくて悪趣味にしか感じませんでした。
ただ、ゲームを進めていくと、バカバカしいノリがじわじわと楽しくなってきました。

敵の殺し方が実に多彩で、チェーンソーで切ったり、ゴミ箱に投げ入れて蓋で首を切ったり、かまどで焼き殺したり、電車に轢かせたり、キン肉バスターをしたりと、まだまだ色々とあります。
また、ステージ中にボーナスステージ風のミニゲームがありますが、そこが更にぶっ飛んでいて、バットでかっ飛ばしてダーツしたり、シェイクしたビール瓶を口に突っ込んで飛ばしたり、首をゴルフスイングして的に当てたり、「よくもまあこんなのが思いつくな」と妙な関心をしてしまいます。

それに後半には何故かエイリアンが出てきて、ほぼ無抵抗にやられるだけなんですが、この辺に「対象はエイリアンで血は緑だからセーフです。」という他のゲームへの皮肉も感じられて面白いです。

これだけ突き抜けてくれると、ノリを楽しまないと損だなって気になってしまいます。
モノクロの画面は思ったよりずっと効果的で、これだと画面がぼやけないという思わぬ効果もありました。
リモコン＋ヌンチャク操作もアクションにマッチしていて、ポインタを使わないので楽に遊べます。
ボス戦での演出・操作が特に楽しいです。
また、ボス戦は音楽もアップテンポで気分が高まります。

シリアスな話とバカバカしいアクションのギャップも笑ってしまいます。
ですが、ストーリー(松野ゲー部分)は「別に…」って感じでしょうか。
悪くはないけど、特に良くも感じませんでした。

また、プロデューサーから課せられた「主人公のジャックは絶対的な悪であり、暴力を振るうことをためらったりしないということ。一方で暴力を否定しなければならないということ。」というお題に対して、きちんと回答がなされているとは思えません。

本来、アクションゲームのストーリーなどおまけに過ぎませんが、これを目当てに買ったので、この部分に関しては物足りなさが残りました。

人を選ぶゲームである事は間違いないですが、触ってみると良さが分かるタイプのゲームですので、興味のある方にはオススメしたいです。

【ゲームクリアー】

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