□■ top > ゲームレビューの殿堂 > か行 □■
特殊部隊ゴーストの一員となって過酷な任務を遂行するゲームの続編です。
前作との大きな違いは以下の通りです。
・FPSからTPSになった
・チームが1つになった
・プレイヤー操作キャラが1人になった
・難易度が劇的に下がった
・全体的にボリュームが減った
・リコンっぽさが無くなった
個人的な意見と一緒に順に説明していきます。
『FPSからTPSになった』
FPSとはキャラの視点で、TPSとはキャラの背後からの視点です。
前作までFPSだったのが今作でTPSになったわけですが、これが正直微妙です。FPSのほうが良かったです。
画面の左下部分を埋めてしまうキャラの後頭部は邪魔なことこの上ないです。視界が大きく奪われています。
このせいで索敵がやりづらく、悪いときは左方向からの敵の出現に気づかないこともあります。
『チームが1つになった』
攻略法の変更(後述)のため、難易度上はそれほど大きな問題にはなっていませんが、リコンの楽しみの1つだった2チームによる複雑な作戦行動ができなくなりました。
ただ正面から敵に当たって撃破していくだけの大味な感じになりました。
『プレイヤー操作キャラが1人になった』
前作までは2チーム6人の中から自由に選べた(戦闘中でもいつでも)のですが、今作ではチームリーダーだけの操作になりました。
普通ならこれで大きく難易度が上がるのでしょうけど・・・。
『難易度が劇的に下がった』
耐久力がかなり増加しています。
前作までは難易度によらず基本即死、頑張っても1~2発しか耐えられなかったのに、今作では10発近く耐えられます。
さらに敵味方ともに射撃の精度が著しく低下しています。
また、レーダーの仕様も変わりました。
前作までは敵の雰囲気を感じる方向が出るだけだったのですが、今作ではかなり高性能なレーダーになってます。
全ての難易度にレーダーがあるのも謎でした。前作までは最高難易度ではレーダーが無い究極のスリルを味わえたのですが。
耐久力の大幅アップ、射撃精度の低下、レーダーの高性能化。
プレイヤー操作キャラが1人になったハンデをものともしない難易度の低下です。
『全体的にボリュームが減った』
攻略ルートが「自由に動き回れるマップに放り出されてあとはプレイヤーの判断に任せる」的なものから「1本道のマップに配置された敵を順に倒していく」というものになりました。
地図を見てあれこれ考えながら進める、ある意味での面倒さが楽しかったのに・・・。
また、ミッション前のブリーフィングがかなり適当になりました。地図も文章も無し、音声だけです。
確かに今作のマップは1本道なんで、ブリーフィングが無くても問題無いくらいなんですが・・・。
個人的に前作までのような地図や目標地点の写真を使って、推奨される部隊編成から進軍ルートまでメチャクチャ詳しく叩き込まれるブリーフィングが良かったです。
やり込み要素も無くなりました。
前作まではミッションごとの特別任務を遂行することでスペシャリストというスペシャルな最新武器を扱える兵士を使えるようになったり、武器や兵士の設定を見れる特典があったのですが、今作は大幅にボリュームダウンしてます。
『リコンっぽさが無くなった』
戦略は必要無いしスリルも無い、ただひたすら出てくる敵を撃ち殺していくゲームになってます。
リコン特有の綿密な作戦行動と1発即死のスリルが失われ、もうリコンじゃなく普通のTPSゲームになってます。
え~っと、いちおう画面は綺麗になってます。前作より良い所はそれだけ?
前作までのリコンがFPSゲームとしては大傑作の出来だっただけに残念です。