グランディアエクストリーム　PS2

人気RPGの新作でのエニックス第一弾。プラットフォームもPS2に。
PS2になったことで、今までセガハードで純粋培養されてきたのが、外気にさらされた形になってしまいました。
今までも、ダンジョンが長く(だだっ広い)、視点が見辛い、セーブできるポイントが少ないといった改善すべき点があったのですが、多くのユーザーの目に触れることにより、よりクローズアップされてしまったと思います。

それにも増して、これらの点がシリーズ史上最も悪いバランスになっています。
はっきり言って、忙しい人はこのゲームを遊べません。一度ダンジョンに潜ったら、最低２時間くらいは覚悟しないといけません。

今時、こんなゲームを市場に出してはいけないと思います。面白いかどうか以前の問題で、遊びようがないです。これでは。
ダンジョン内にセーブポイントを作るのが嫌なら、リレミトの魔法くらい用意しないと。どういう意図で製作者がこのような暴挙に出たのか理解できません。

また、このシリーズは、壮大な世界を駆け巡るスケールに溢れたものだったのですが、今作では登場する町がたった２つ…
町とダンジョンを往復するだけで、なんだか不思議なダンジョンみたいです…
なので、世界の人々が「精霊暴走」に苦しんでいるといっても、そうした描写がまったくなく(何しろ町が２つだし)、精霊暴走が何なのかもさっぱり判りません。

また、様々な種族が出てきて、種族間の因縁等があるようなのですが、こちらも全く描かれていません。(町が２つだし。いわゆる他種族の町がない！)

未だかつて、私はこんないいいかげんなRPGを見たことがありません。
多数の複線を張っておきながら、それに対する解答が何一つないとは…

クリアした後に、ダンジョンがあり(やっぱり凄く長くて、とてもじゃないけど…)、それを終えると何かしらの回答があるようですが、いくらなんでもそれでは…

もうこんなことなら、ストーリーなど作らずに、不思議なダンジョン風のゲームって事で開き直ってしまえばよかったのです。

なんと言うかこの作品、作り途中のものを無理やり発売したって感じです。そうでも思わないととても…
【ゲームクリアー】