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グラディウスV PS2


北人さんのレビュー 投稿ありがとうございます

グラディウスは今年で20周年を迎える正統派横スクロールシューティングゲーム。カプセルパワーアップ方式で、ミサイル、レーザー、オプション、バリアなどを獲得する硬派なシステムで進行し、各ステージのボスを倒すという伝統が多くのプレイヤーを熱狂の渦に巻き込み、アーケードから始まるが、長年の間、家庭用移植や、家庭用オリジナルなどが増え、現在まで至った。

この「グラディウスV」はその一つ。この「V」は家庭用オリジナルだが、従来の家庭用は外伝的なものが多かったのに対し、「V」は初代から続く「II」「III」「IV」の系統から出来たグラディウスの正統的な続編として生まれた。
グラディウスの正統的な続編は、大抵はアーケードで生まれ、その後に家庭用に移植という形が多かったが、今回はいきなりPS2で発売されるという異例の形で発売されたため、当時多くのファンが注目した。
実は、アーケードから家庭用へと移り変わったのは、それなりに理由があるらしく、近頃のアーケードシューティングゲームは、縦スクロール型弾幕シューティングの時代になり、グラディウスのセンスでは、ギャップが出来てしまう、という事を恐れた結果だとかも言われている。実際の所、前作「グラディウスIV」は、あまり評判はよくなかったらしい。
そして、そんなこんなあって開発された「V」ですが、今回開発は、今まで開発していた株式会社コナミではなく、数々のアーケードシューティングを手掛けたトレジャーとなっている。そのため、今までのコナミのグラディウスを一掃する所が各所にあり、そこがこのゲームの見所と言ってもいい。

前置きが長いですが、ゲーム内容を説明させて頂きます。

ストーリーは、突如ワープゲートしてきたバクテリアン軍に宇宙ステーションを襲撃され、グラディウス軍は反撃のために超時空戦闘機ビックバイパーを出撃させるという話。最後はネタばれの危険性があるので話せませんが、全体的に、今までのグラディウスのストーリーと比べると、凝りが浅いような気もします。しかし、途中ムービーがあったりなど、単調に見える話をよりリアルにする所が、芸術なのかもしれません。

そして最も注目すべき所が、操作性です。
今回、グラディウス初とも言われるオプション操作を加えた事でさらに操作しやすくなっています(オプションとは、自機の行動と同じように動き、同じように攻撃する幻影)。今までは、単純に動作を繰り返しているだけでしたが、今回家庭用ならではで、LRボタンを押すことで、タイプ別にオプションが独自の行動をとるようになっています。例えば、タイプ1だと、オプションの位置が固定され、タイプ2だと、オプションの攻撃進行位置を変えることが出来たりします。ディレクターもこれをウリにしていると証していたことあって、かなりいい味だしています。ここら辺が新生グラディウスを感じさせました。
ステージ構成は、今まで個性感があったステージに対し、要塞的なステージが多く、ワンパターンな所が少し残念。今まで、伝統としてきたモアイステージ、火山ステージがカットされた分、面も少し少ないです。開発側は、伝統を貫きすぎると、マンネリ化してしまうからなどと言っていましたが、良いのやら、悪いのやら。
しかし、それでもグラディウスの正統的な続編としてふさわしい所は、ちゃんと残されていて、グラディウスを古くから愛するオールドゲーマーだけではなく、初めてグラディウスをプレイする人でも充分満足できるつくりになっています。
特に自分なりに好きな所は、歴代の有名ボスキャラが出てくるという所です。その歴代ボスに合わせて、過去のBGMを聞くと、熱くなってきます。

早期購入すると、得点が付いてきます。結構レアなことが書いてある「ビックバイパー開発史」はとてもファンを満足させます。

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