逆転裁判3　GBA

法廷アドベンチャー、逆転裁判の第３弾。
システム的に前作から大きな変更はありませんが、前作で特に不満点もなかったので、安定したシステムで安心して楽しむことができます。
ストーリー、キャラともに前２作と思いっきり繋がっていますので、やはり「１」から順に遊ぶのが良いかと思います。この「３」を単独で遊んでも、アドベンチャーゲームとして100％堪能することは出来ますが、「逆転裁判３」を骨までしゃぶり尽くす(三日坊主。ククッ)為に、シリーズ順に遊ぶのがルール、だぜ。

さて、システム的に変更がないので、やっぱり、シナリオの出来が作品の評価を大きく左右してくるかと思います。
そのシナリオですが、ものすっごくボリュームがあります。前作もかなりボリューム感たっぷりでしたが、今作はそれをも上回る、もう、とてつもないボリュームです。
ここまで詰め込むのはひたすら凄いな、と。感動ッス。
内容の方も、かなり良く出来ていると思います。犯人探しだけでない深さもありますし、シリーズを通しての話にも決着をつけています。
シナリオが続編を重ねていくにつれ、より素晴らしくなっている数少ない幸せな例であり、遊び終わって、まるほどう、といった感じです。
また、今回は難易度も一番な気がします。「これ、かなぁ」と証拠を突きつけて、成歩堂に教えてもらうことも多かったです。ただ、独特の世界観が出来上がってるので、「なんでもあり」的なところも否定できなかったりします。
個人的には、第一話で被告が被害者を悪く言うシーンがあるのですが、これはちょっと嫌でしたね。

さて、「２」のレビューで、キャラが「視覚的に」面白いと書きましたが、今回は、それほどインパクトのある動きをするキャラはいませんでしたね。キャラクターの動きを削って、シナリオを入れ込んだのかもしれません。全５話の割には登場するキャラの数も少なめです。ですが、新たなライバル検事が、とても興味をそそられるキャラだったり、動きよりも内面を深く描いてくれています。

機種の性質上、音質はしょぼいですが、サウンド自体の出来は良く、法廷シーンのクライマックスでは、サウンドがかなり盛り上げてくれて、こちらもヒートアップします。

GBAをお持ちなら、是非ともこの3部作を遊んでいただきたいものです。

今回のお気に入りのキャラは、ズヴァリ！綾里千尋ですね。それにしても、わずか3年でちょっと老けすぎよ、千尋。

【ゲームクリアー】