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誘拐事件を追う4人を描く、群像劇なアドベンチャーゲーム。
リアルなグラフィックのキャラを操作し、ドアを開けたり、絵を描くなど、状況に応じた操作を入力して、ゲームを進めていきます。
「24」の様な画面分割があったりして、海外ドラマを見ている感じです。
まず、グラフィックが良く出来てますね。
映画でよく見る、豪邸での乱痴気パーティ、クラブの様子をしっかりと描写していて、これだけのキャラを動かすのは凄いな、と。
しかも、間を通るときは、しっかりと体を横にして通りますしね。
直感的にキャラを操作するゲームだけあって、細かい動きまでしっかりと作ってあります。
動きのパターンもかなりあって、作るの大変だったでしょうね。
で、その直感操作なんですが、こちらは改善の余地ありですね。
選択肢の場面では、全て文字が白なので、分かりづらいです。
○と□なんて特に。ボタンの色分けくらいはして欲しかったです。
選択肢は重要な場面が多いので、UIの不備で失敗するとイラッと来ます。
それと、ぱっと見で長押し、連打が判別しづらかったり、どの操作で何を行動するのか分かりづらかったり、操作周りがこのゲームの一番の不満点ですね。
画面分割と選択肢(クリックで画像拡大します) |
アドベンチャーゲームの肝はストーリーですが、これは良いですね。
中盤までは割りと退屈なんですが、終盤になるにつれ、面白さが加速していきます。
愛する息子のため、父親はどこまで出来るのか、許されるのか…。
映画などで画面から目を背けたくなる描写がありますが、それを実際にキー入力するので、尚更ウッと来るものがありますね。
それに、単純に誰が犯人か気になりますし、プレイヤーの選択によって、分岐もあります。
分岐にならない場面でも、その場その場でキャラの行動が変化し、対応する動作をキチンと作ってあって、本当に手間がかかっています。
2〜3日あればクリアできますが、かなりの力作で、物足りなさは全くありません。
映画風に採点すると、星4つはあげられる作品で、オススメ出来ます。
アドベンチャーゲームですが、スキップ機能などはないので、トロフィーを集めるには手間がかかります。
【ゲームクリアー】
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