ファミリーフィッシング　Wii　レビュー

同梱の専用アタッチメント「さおコン」で操作する釣りゲー。さおコンなしでもプレイできます。

さおコン凄い！
ってのが第一印象です。
ボタン操作なしで、傾きとリール（ヌンチャク）を回すだけで魚を釣り上げるのには感動を覚えます。
この操作が面白くて、ついつい夢中になってしまいます。
試しにさおコン無しでやってみましたが、こちらの方が軽くて攻略には適してますが、没入度は断然さおコンに軍配が上がりますね。

操作が面白いし、オートセーブでドンドン進むので、止め時が難しいです。
釣った魚を展示する水族館や衣装を買ってプレイヤーを着せ替えする要素、釣り大会にカヤックレース・魚クイズなどのミニゲーム、クエストもあって、やり込み要素はかなりのものです。
ノルマやクリアなどはないゲームなので、それらを無視しても全く問題ありません。
魚を釣らなくてもオッケーです。

海、沼地、清流、洞窟、ジャングル、トローリングなど、様々なロケーションで釣りを楽しめます。
風景が美しく、天気や時間によって変わっていく景観を楽しんだり、歩いたりカヌー等で移動する事にも気持ちよさを感じます。
美しいだけに、「HD機で遊びたかったな〜」とも思いました。

ロケーションの作り込みの深さが楽しさに直結していますね。
やってることはどの釣り場でも同じなんですが、景観が違うことで印象が大分違います。
実際にその場にいる…とまでは言いませんが、水の流れる音や鳥の鳴き声など、環境音のみなのも臨場感を高めてくれます。
歩いて行ける場所にはワープ出来ますが、乗り物で行く所にはワープ出来なかったり、ホテル移動の際に経由が必要だったりして、リゾート感を楽しんで欲しいって事が伝わってきます。

魚の種類も200種類以上とかなり豊富です。
水族館を発展させるのもモチベーションの一つなので、やり応えバッチリです。
全ての魚で大きさランクSを取ろうとすると、途方も無い作業になりそうですが…。
作業と書きましたが、ハッキリ言って同じ事を繰り返すゲームなので、一気に遊ぶと作業感や腕の疲れを感じます。
なので、集中して遊ばずに、のんびりと遊んだ方が良いのかもしれません。
このゲーム自体、リゾート島でのんびりと釣りライフを楽しむゲームですので。

ちなみに、私は釣りの知識はゼロです。
ルアーのロストが無く、餌の種類が色分けだったりして、釣りの要素がかなり簡略化されています。
サブ的要素はてんこ盛りですが、釣りの部分は魚とのファイトに集中し、細かな要素をバッサリとカットしています。
そのおかげで、誰でも楽しめる様になっています。
むしろ、釣りの知識が無い方が純粋に楽しめるのかもしれませんね。
ルアーだけはマニアックに大量の種類がありますが、操作が難しくて違いが分かりにくかったので、殆ど餌オンリーで進めました。

最後に難点を述べますと、店の店員の言葉遣いがちょっと変なのと、トローリングで進行方向を指定できないのがマイナスです。
カメラがキャラの頭と重なって、浮きが見えない事があるのも困りましたね。
あとは、キャラの性別なども後から変更できると良かったですね。衣装が違ってきますし、気分転換にもなりますので。

直感的なさおコン操作は、無駄に力を入れてしまう程面白いです。筋肉痛になりました。
HD機で更に美しいロケーションの中、さおコンを振るいたいですね。
また一から魚を集めるのは大変ですけど（苦笑）。