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ヴァンツァーと呼ばれるロボットを操るシミュレーションRPGの5作目。
今回は過去シリーズを縦断した話で、過去シリーズの時系列を軍の一員として側面から描きます。
主人公は一兵卒なので、各地を転戦し、作戦ごとに戦闘に駆り出される形で進みます。
なので、シリーズをやっていないと、何が起こっているか分かりづらいですし、軸となる話がなかなか見えてこないです。
と言うか、終盤まで軸となる話は無いと言っていいでしょう。
まあ、S・RPGですからね。お話はこんなものかな、とも思います。
で、肝心の戦闘部分ですが、相変わらず面白いですね。
この「相変わらず」という表現が曲者です。
マップを始めると、クリアするまで一気に遊ばせる力はあるのですが、新鮮味が無いのも確かです。
「4」からあまり変化した感じが無いんですよね。
もちろん、実際は変化があるのですが、あまりそれを感じなかったというのが正直なところです。
面白いんですが、これが完成形かと言われると「どうかな?」って感じです。
戦闘関連では、兵士の中から自分の小隊に入れるメンバーを選択出来る「スカウトシステム」が採用されました。
ただ、スカウトしたキャラはストーリーに全く絡んでこないので、仲間キャラは固定でも良かった気がします。
また、小隊は最終的に12名まで増やせますが、機体は6体までです。
この為、搭乗者に合わせて機体のセッティングを変更するのが面倒で、最後まで機体タイプ(接近戦用、遠距離用など)はデフォルトのままで進めました。
ステージによってユニットを編成するのも、この手のゲームの楽しみの一つなんですけどね…。
また、闘技場があって、そこで過去シリーズのキャラと対戦出来るのですが、一部キャラの顔グラが全然違うのはどうなんでしょうか?
ロイドとかカレンとか、あれは無いでしょう…。
シリーズキャラと対戦出来るって事自体が従来ファン向けなんですから、グラフィックもそのまま使ってくれて構わないのに。
とにかく、あのグラフィックはあり得ない…。
読み返してみると否定的なことばかり書いていますが、約50時間、熱中して楽しく遊ぶことが出来ました。
ただ、もうワンパンチ欲しいんですよね。
安定した面白さがあるのですが、「安定するには早いんじゃないの」って感じもあります。
今後のシリーズをどうするのか、大事な局面に来ているんじゃないでしょうか。
最後になりますが、難易度は易しかったですね。
シリーズを通して難易度は低めですが、今作はその中でも易しく、もう少し歯ごたえがあっても良かったと思います。
クリア後にハードモードを遊べるようにはなりますが、プレイ時間が長いゲームですし分岐も無いので、最初から選べる様にして欲しかったところです。
【ゲームクリアー】