ポポロクロイス～はじまりの冒険～　PS2

人気シリーズのＰＳ２での初作品。セルシェーディングを採用し、柔らかな雰囲気を良く出しています。また、今まで見下ろし型だったのが３Ｄになりました。３Ｄになったのは良しとしても、カメラが近く非常に見づらい…。しかも、障害物に当たって３６０度視点変更できないケースが多いので、ゲームとしては失敗と言えるでしょう。

このゲームは、とにかく読み込みが長いです。
遭遇から戦闘開始まで２０秒前後待ち時間があるし、行動のたびに画面が切り替わって、そこでも当然待ち時間が生じます。
これがスムーズだったら１０時間以内で終わるんじゃないかって位のボリュームだったので、逆に助かりましたが、「大作」だったら間違いなく途中で投げてましたね。

戦闘自体もオートにしとけば全く問題ないので、戦闘になった瞬間、チャンネルを変えてテレビを見てました。まともに戦闘をしたのはラスボスだけでしたね。(このラスボス戦はバランスが良く結構楽しかったですよ。)
プレイヤーにとって、このゲームにおける戦闘は足かせ以外の何物でもなかったのが残念です。ロード時間の長さは、技術不足としか言いようがない感じです。

それに今回のお話は、「はじまりの冒険」ならぬ、「はじめて作ったＲＰＧ」って感じで…
新鮮さゼロって言うか、ここまで典型的なのもある意味すごいです。まあ、お子様専用ＲＰＧなんだから、ガタガタ言うなってことかもしれません。

他にも、会話のシーンに間がなく、とうとうと進んでしまうイベントシーンや、移動中に仲間が邪魔になって歩きづらかったり、ピエトロの声が「メタルギアソリッド」のスネークってどうよ？、等々はじめの印象が良くなかった事もあり、次々と小言が出てしまい、正直良い点を挙げるのが難しい感じです。

まあ、とにもかくにもロード時間がねぇ…。これさえ普通なら、他は我慢できる範疇って気もしますので。プレイ環境でのストレスが、ゲーム自身をどれだけ殺してしまうかってことを再認識させてくれた、そんなゲームでした。
【ゲームクリアー】