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若干ネタバレを含みますのでご注意ください。
「オウガバトル」の主要スタッフがスクウェアへ移り制作したS・RPG。システム的にはタクティクスオウガを踏襲していますが、ストーリー分岐は残念ながらありません。
ファイナルファンタジーと銘打っていますので、ジョブとアビリティを育成する流れですが、後半仲間になるキャラの力が圧倒的で、主人公を含めて育成してきたキャラが一気にサブに追いやられたりもします。また、「FF7」の主人公・クラウドも登場します。
で、松野作品だけに、世界観やストーリーは他の"これ系S・RPG"の追随を許さない出来です。
オープニングの音楽と「アグリアスと呼ばれた女騎士」という表記を見た段階で、もう「さすがだな」と。
お話的には、身分の違う2人の男、持つ者、持たざる者といった感じなのですが、ラムザとディリータよりも、全てを失う男、ウィーグラフの描き方に見所がありました。
ただ、中盤に人が魔物に化けたところで、正直興ざめしました。
この人は「人間」を描いてこそだと思っておりますので。
ゲームとしては、アイテム・アビリティ・仲間の収集など遊べる要素もありますので、S・RPG好きな方にお勧めできます。
【ゲームクリアー×2回くらい】