□■ top > ゲームレビューの殿堂 > は行 □■
タイトル画面。(クリックで画像拡大します) |
FFシリーズ初めての”続編”で、前作の二年後のお話です。
前作は世界観がかなり細かく出来ていた作品だけに、続編を作ることは楽であり、難しかったかと思います(なんのこっちゃ)。
二年後であるだけに、ストーリーが最も重要な部分かと思いますが、正直う〜ん…といった所です。
所々に上手くリンクさせている場面もあるのですが、全体的にばっちりいっているとは言えないと思います。
このゲームを購入した人の殆どが前作を遊んでいるだろうし、その興味はユウナと「彼」はいったいどうなるのか、の1点に尽きます。
が、それについて特に前半、遅々として進展しません。しかも中盤で答えが出てしまうし。
システム的には、ショートストーリーの集まり、もっと言ってしまうとミニゲームの集まりで、本流のストーリーがなかなか進まない印象は否めません。
ただ、前作のわずか二年後の設定であり、プレイヤーが世界を冒険しても新たな発見をする事が難しい状況ですから、システム的にこうしたショートストーリーの集まりにしたことは理解できます。
また、主人公のユウナの性格がかなり変わり、ゲームのノリもガラリ一変なので、戸惑います。
が、戦闘中に「着せ替え」ができたり、女の子3人のパーティ編成だったりして、「そういうゲーム」と心に留めておけば、お気楽に遊ぶことが出来ます。
それに、制作者側もそういった所に力を入れている節があり、サービス精神旺盛な、エンターテイメントとして高い水準の出来にあると思います。
ユウナの性格が変わったと書きましたが、変わったというより、変わろうとしている様子が良く描かれており、また、彼女の語り口調も心地よく、応援したくもなります。
ここまで、ストーリーについてあれこれと書いてきましたが、他のことについて語ってもよいですかな?(って言うか語りますけど)
で、このゲーム、ハッキリ言って簡単です。しかもかなり。
戦闘自体は、アクティブタイムバトルに戻り、ドレスチェンジ等戦略要素が増したのですが、敵が弱いので力押しで普通に勝ててしまいます。
また、職業を戦闘中に着せ替えできる、「リザルトプレート」も、種類によって設置できるドレス(職業)や特徴(攻撃力が上がる・ケアルが使える様になる等)があるのですが、戦闘が簡単なので、これに気を配って考える必要性が無かったのがもったいないです。
FFVの様な、ジョブとアビリティを駆使して工夫する戦闘を望んだのですが、ちょっと拍子抜けといった感じです。
ただ、最後のバトルで、前作キャラの声や技を見る事が出来て懐かしかったです。やはりこうした演出面では優れている作品ですね。
先にショートストーリーの集まりと書きましたが、この為、イベントの分岐は多く、一回遊んだだけではもちろん全てを見る事は出来ません。
イベント発生率・アイテム等を引き継いで始められたり、隠しダンジョンもあったりして、かなりやり込める作りになっています。
最後にちょっと細かいことを言いますと、グラフィックは綺麗ですがやはり少し見づらい場面もあります。ホントこれはバランスが難しいんですが。
また、カモメ団とか青年同盟とかってネーミングはどうなの?っとか、ユウナの表情が硬い、レンの声も硬い、ムービーで歯が白すぎるとかありますけど、これらは本当に重箱の隅をつつく感じですからね。例えるなら、ファイターズの小笠原に、足が治ったらまた盗塁してね、みたいなこれ以上求めるなよって所です。
前作をクリアして、楽しかったという人はお勧めです。二年後が舞台ですから、クリアしてあまり記憶がなくなる前に遊んだ方が良いでしょうね。
どうでもいいけど、FFシリーズは、インターナショナル版だけ買って遊んだ方がお得なのでしょうか?
【ゲームクリアー】
ドレスチェンジ。(クリックで画像拡大します) |