ファイナルファンタジークリスタルクロニクル ＧＣ

任天堂機に久しぶりに登場の「FF」。「FF」と言うより聖剣伝説と言った感じで、任天堂の方向性の沿った、他人数プレイ可能のアクションRPGです。

スクウェア製だけあって、やはりグラフィックは目を見張るものがあります。
特に、朝もやがかかった情景など、朝・昼・晩の時間帯の表現をうまく出していて、とりわけ光の表現がとても美しいです。
また、船に乗ったときの水面の美しさも素晴らしいものがあります。

で、ゲームの方ですが、簡単に言うと「一人でもそれなりに楽しい、PSO(ファンタシースターオンライン)」といったところしょうか。
後発なだけあって、ダンジョンの仕掛けなんかもそれなりにあり、「一人PSO」よりは断然面白いです。
ですが、基本的なアクションが少ないので、特に後半、ダンジョンが広くなってくると、単調に感じられることは否めません。
アクションが少なめなのは、スクウェアのアクションRPG全般的に言えることであり、それをストーリー、キャラや装備品の育成・充実でプレイヤーのやる気をつなぎとめておくものなのですが、このゲームは基本のストーリーはあってないようなもので、装備の充実も結構手間がかかるので、ちょっと飽きやすい感があります。
ただ、ストーリーについては、プレイの自由度の高さや、シングル・マルチともに違和感なく遊ぶには、お話を目立たせない手法はあっていると思います。

正直、マルチでプレイする予定がないのであれば、他のゲームを遊んだ方が良いかと思います。

ただ、マルチは面白いです。
プレイヤー一人ひとりに、ダンジョンでの「達成目標」(必殺技で敵を倒せ・魔法で敵を倒せ等々)が異なったり、プレイヤー毎にGBAに表示される情報が異なり、「こっちに宝箱がある」とか声をかけながら遊ぶように出来ており、同じステージでも、一人で遊ぶより断然面白いです。

冒頭で、FFと言うより聖剣と述べましたが、「FFらしさ」もあったりします。特にラスト(ボス戦)が長くて、お話の意味がいまいち判り辛いところなんて、FF3を思い出して、懐かしくもなりました。
しかも緊張感がある所まで一緒で、かなり集中して遊ぶことが出来ました。また、ラストに限っては、マルチの方が難しいのでは？なんて思ったりもしました。

最後にちょっと難点を述べますと、アイテムの持てる数をもう少し増やして欲しかったですね。数的には十分と思えるのですが、装備品合成の為に、どうしても合成用アイテムを所持していなくてはなりませんので。持てる数と言うより、預かり所があった方が良かったですかね。
あと、キャラメイクがもっと豊富だと嬉しかったですね。自分のオリジナルキャラの方がやはり愛着もわきますし。
も一つおまけに、字をもうちょっと大きくして欲しかったですね。しゃれた字体で良いのですが、もうちょっと大きく…
【ゲームクリアー】