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FCから続く人気シリーズが、舞台をGBAに移しての第一弾。
正直、「なぜGCにしなかったのだろうか」とがっかりしたのですが、実際に遊んでみると、GBAで正解といった感じでした。ボリューム的にも満足出来ますし、従来の魅力をしっかりと受け継いでいます。ゲームの面白さは器じゃないと再認識させてくれました。
このGBA版にあたっては、今までの制作者の中心人物が抜けたことで、どうなっていくのか心配していたのですが、杞憂に終わりました。
大まかな世界観や、ユニットの設定等がほとんどそのまま受け継がれていたので、何の違和感も無く入っていくことが出来ました。
ただ、あまりにも引き継ぎすぎているので、新鮮さに欠けるのと、若干ストーリーが弱くなっている感もあります。
基本的に従来のゲームシステムを引き継いでいますが、もちろん変更もあります。
まず、武器の3すくみ(斧は槍に強く、槍は剣に強く、剣は槍に強い・・・じゃんけんのようなもの)が、より強調されており、武器の選択が重要になりました。
ですから、初期から2種類の武器を装備でき、移動力が高く、救出後の再移動が出来る騎馬系ユニットがかなり使えるようになりました。個人的に、騎馬系を重宝したのは初めてです。
また、武器の3すくみとともに、ユニットの特性もかなりはっきりと出るようになりましたので、さまざまな職業が使えるようになりました。
魔法系は相変わらず強いですし、斧、剣のスペシャリストもかなり強いです。それに、戦士系もクラスチェンジで弓矢が使えますので、とても使えます。アーマー系は、なんとトライアングルアタックが出来ます!(これが出来ないと、使えないキャラになりますが…)
ちなみに、本家トライアングルのペガサスナイトですが、3人揃うのが遅いので、一回もチャンスがありませんでした…。アーマーはブーツを使って、やりまっくたんだけどなぁ。
次に、支援効果の発生条件が変わり、候補のキャラと隣接することによって支援が生まれる「聖戦」に近い形になりました。
支援効果の力は相変わらず抜群なのですが、使えるキャラ同士が支援対象になるとは限らず、もどかしいところもあります。
が、そう上手くいかないのが、このゲームの良い所ですからね。
それにこの支援方法によって、今までは仲間になったら駒の一つ、といった感じだったのが、キャラ同士の会話によって、ぐっと愛着が湧いてきます。
あと、今回は成長率アップ補正アイテムがありません。(星オーブ・かけらみたいな)
ですから、序盤から主力候補に連慮なく経験値を稼がせることが出来るので、その分マップ攻略自体は楽になった印象です。
逆に、全ユニットを(無敵級に)鍛えることは難しくなりました。
まあ、その必要も無いんですけどね…。
なんか、従来シリーズとの比較ばかりで、この作品自体の評価がおざなりな気もしますが、ゲーム自体は非常に良く出来ていますし、テンポも良くなってますので、シリーズ初挑戦の方にもお勧めです。(う、結局、比較に終始してしまいました…)
P.S.
サウンドテストで懐かしい曲だ聴けて嬉しかった~♪
【ゲームクリアー】