バテン・カイトス　終わらない翼と失われた海 ＧＣ

GCで発売されたカードバトルRPG。

このゲームの一番の特徴はマグナスと呼ばれるカードを使って戦う独特の戦闘システムですね。
戦闘は攻撃ターン、防御ターンの２つに分けられており、直感的にマグナスを選んでいくって感じです。

マグナスには様々な種類があって面白いです。
武器や防具だけでなく、果物や魚などのカードもあります。
マグナスはゲーム内の時間と連動していて、時間の経過と共に名称や使用効果まで変わるのマグナスが多いです。
バナナが腐ったバナナになったり、竹の子が青竹になったりなど。
また、SPコンボという戦闘中にマグナスを組み合わせることで新しいマグナスを生み出すシステムは組み合わせがユニークです。
日本酒と炎系の魔法で熱燗、離婚届と実印で手切れ金など・・・

プレイヤーは主人公に憑く精霊という設定も良かったと思います。
主人公に近い位置で物語に参加してる感じが新しかった。
主人公以外のそれぞれのキャラクターにも魅力が感じられました。
また、舞台となる世界のグラフィックはとても綺麗です。
フィールドマップが見づらくてどこが通れてどこが通れないのかが分かりにくいのが難点でしたが。

個人的にこのゲームで一番良かったと思うのは音楽です。
耳に残るようなカッコいい曲が多いです。
特に一番耳にする機会の多い通常の戦闘曲がお気に入り。
音楽だけなら今まで遊んだゲームの中で一番だと言えます。
サウンドテストモードが入ってるのは親切だと思いました。

ここまで良い所ばかりを書いてきましたが不満点もあります。
一番の不満点は戦闘のテンポが悪すぎるという点です。
戦闘が長くなりがちで、雑魚相手でも10分ぐらいかかる場合もあります。
この不満点が致命的な気もしますが・・・

ちなみに自分は1枚目で放置してクリアーしてないです。
30時間ぐらい遊んだんですが、テンポが悪いのと話の終わりが見えないのに疲れてそれっきりに・・・
2も出ますし、これをクリアーして2を遊びたいと考えてはいるのですが・・・

悪い点も多いですが、良い所も多いゲームなので興味のある人は是非。
おつかいイベント、カードコンプリートなどのやりこみ要素も多いですしそういうのが好きな人にも。

タイトル画面。（クリックで画像拡大します）

GCで発売された数少ないRPGの一つ。ネーミングセンスが独特なのが隠れた特徴です。
キャラクターデザインやカードを用いたバトルシステムなど、一見とっつきづらい印象を受けますが、遊んでみると意外と面白かったです。
カードは戦闘・イベントでうまく使っていて、なかなか良く出来たシステムと言えるでしょう。

特に戦闘が面白いです。
画面にあわせてカードを選択していく形式で、序盤は単に攻撃や防御のカードを選んでいけば問題ないのですが、慣れてきて、属性や数値を気にしながら選択していくのが楽しいです。

使用できるカードは自分でデッキに組み込みますが、どれが配置されるかはランダムなので、同じ流れになる事はまずありません。
また、カードの組み合わせによって、新たなカードを作り出す事も出来ます。
色々気にしだすと、動きにあわせて瞬時に判断する必要があり、常に考えながらで、ダレずに戦闘出来たのはとても楽しかったですね。

ただ、色々出来る分、一回の戦闘が長くなる事は確かです。
しかし、戦闘はシンボルエンカウントで、配置された数も多くないので、それ程ストレスを感じる事は無かったです。
ん〜、でもやっぱり、明らかに格下の敵に対しては「Mother2」の様に瞬殺出来ても良かったですね。 あと、戦闘中にポーズが掛けられないのがマイナスです。

次にグラフィックですが、これは美麗と言って良いでしょう。
特に背景がしっかりしており、このゲームの世界観をプレイヤーに理解させる、大きなウェートを占めています。
ただ、マップでキャラ表示が小さく、豆粒みたいなキャラを動かすのは寂しいです。
また、背景との差別化が明確でない場面も散見されました。

音楽は全体的に良い感じで、CDを聴きながらのプレイはしませんでした。
特に戦闘で印象に残る曲が多いです。戦闘時間の占めるウェートが大きい作品なので、この点は非常に良かったですね。

プレイヤーが、精霊として主人公に取り憑いているって設定が珍しいです。
良くあるストーリーですが、中盤から意外性も出てきます。が、そんなに良いとは思えず、終盤の展開には失笑してしまいました。
ただまあ、RPGのストーリーなんて大差ないですから。そんなにマイナスな部分という訳ではありません。

その他、ちょっと気になった点を挙げますと、このゲームは「ウィザードリィ」の様に拠点でレベルアップをするのですが、その必要性を感じられませんでした。

気になる点をボツボツ書きましたが、全体的にはオススメできるレベルにあります。
GC・WiiはRPGが少ないですが、「バテン・カイトスなかなか面白いよ」と言いたいですね。

【ゲームクリアー】

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