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電気を自在に操る主人公となり、無法地帯と化した街をゆく、オープンワールドアクションシューター。
まず、街の作り込みに驚きました。
ビルはもちろん、モニュメントや公園のオブジェ、スターバックス風だったりアジアンな看板など、細かいところまでしっかりと作られています。
また、色んな所をしがみついて進むゲームだけに、『掴み判定』がしっかりしている所にも感心しました。
キャラが近づくと車が停まったり、主人公の行動によって市民の反応が徐々に変わっていったり、とにかく細かいですね。
2016年に遊びましたが、2009年にここまでのものが出来ていたとは驚きです。
分岐イベント(クリックで画像拡大します) |
この作品は主人公の行動によって、イベントや技が分岐していきます。
街中で普通に敵が襲い掛かってくるので、市民の巻き添えや犠牲を無視して進めると悪人になっていきます。(普通に市民を攻撃できます)
逆に、巻き添えを減らし、怪我をした市民を治療していけば善人になります。
車を吹っ飛ばしたり、ガソリンスタンドを攻撃して大爆発させるのは快感なんですが、そうやっていくと、当然悪人になります(笑)
まあ、悪人でも問題無く進めていけると思うんですけどね。(善人でしかクリアしていないので、詳細は分かりません。)
このゲームは、こういったオブジェクトの破壊や、高いビルによじ登ったり、ジャンプで飛び降りたり、ワイヤーの上をスライドしたり、空を飛んだりと、超人的なアクションが気持ち良いです。
飛び降りはちょっとしたバンジー気分!
街がしっかりと作られていて、操作して楽しいので、自然にマップを探索できます。
「光る破片」という、パワーアップアイテムの探索要素もあります。
動作がキビキビしているのも良いですね。
戦闘(クリックで画像拡大します) |
戦闘は基本的にシューティングで、電撃を放って攻撃します。
構えるとアバウトに敵に向いてくれるゲームが多いですが、今作はそれがないので、標準合わせは難しい部類ですね。
序盤はともかく、中盤以降は敵の攻撃、耐久力も結構なものなので、一筋縄ではいきません。
敵も物陰に隠れたり、なかなか賢いですしね。
ただ、ゴリ押しだととあっさりやられますが、回り込んだり、ビルの上から攻撃するなど、立ち回りを変えると上手くいくので、よく出来てます。
難易度は高めですが、チェックポイントがこまめに設定されているし、いつでも難易度変更可能なので、いつかはクリア出来るんじゃないかと思います。
ただ、最初のエリアは問題ないですが、次のエリア以降は、パッと見で敵と市民を判別しづらいです。夜だと尚更。
もうちょっと分かり易くして欲しかったですね。
このゲームは音声は英語で、字幕が日本語です。
プレイ中も通信がガンガン入って来ますが、字幕を読む余裕がないですね。
街頭テレビなどは字幕なしなので、何を言っているのか分からないのも残念です。
ちなみに、ストーリーはなかなかヘビーです。
街のひとコマ(クリックで画像拡大します) |
他に気になった点を挙げると、このゲームは3つのエリアがあるのですが、どれも変わり映えがしないんですよね。
まあ、現代の都会が舞台なので仕方ないですけど。
最初は動かしているだけで楽しいですが、見栄えに変化が無いと飽きてきます。
ボリュームが多めなだけに猶更。
それと、夜や夕方のシーンが多いのもマイナスですね。明るい昼間の方がやっぱり楽しいです。
あとは、光る破片集めはしんどい…。
数が多すぎるし、思った通りにしがみついてくれなくて、イラッとする事が多々あります。
他にも気になった事はありますが、トータルで見れば、かなり良く出来たゲームです。
中古で安くなっていますし、超人的なアクションの数々、車を破壊して敵を一掃する気持ちよさを、ぜひ味わって欲しいです。
【ゲームクリアー:難易度ノーマル、善人】