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黄金の太陽 漆黒なる夜明け DS


GBAから続くRPGの第3弾。
前作の30年後を舞台に、子供世代が主人公なので、前作を遊んでおいた方が楽しめるでしょう。

前作同様、ジンと呼ばれる精霊をキャラクターにセットし、その組み合わせによって使えるエナジー(魔法)やクラスが変化します。
基本的にジンを沢山セットするほど強くなりますが、敢えて待機状態にすることで、強力な召喚を使うことができます。
エナジーを駆使してダンジョンの仕掛けを解いたり、ほぼシリーズの流れを踏襲した作りになっています。

で、やはり面白いですね。
町やダンジョンを探索し、宝箱や新たなジンをゲットしてキャラを強化していき、RPGの持つ探索・キャラ育成の楽しさを存分に味わえます。
また、歩くと魔力が回復するので、気になった所にドンドンエナジーを試して、エナジーをガンガン使ったド派手な戦闘が楽しめるなど、ケチケチせずに楽しめるのが良いですね。
RPGの攻略=MP管理と言っても過言ではないので、この開放感は他のRPGにはなかなかありません。

こうしてドンドン進めて行けるのですが、取り逃し要素が多いのはちょっと…。
ジンを組み合わせて、クラスを色々と試すのが楽しいゲームなのに、これに取り逃しがあるのは致命的です。
ストーリー展開上、仕方がない部分はあるのですが、ジンと召喚に関しては、救済措置を用意すべきでしたね。

また、そのストーリーですが、これもちょっと…。
まず、用語や人物名が多すぎて、覚えられる範囲を超えています。
会話中の用語をタッチすることで、用語辞典を参照出来ますが、説明文にも用語があるし…。

イベント中の会話も、下らない雑談レベルが終始展開され、次の目的などが分かりません…。
セーブ画面のあらすじで把握する事が少なくありませんでした。

会話シーンは擁護できないレベルですが、「ツボはスベスベしている」「しっかりした樽だ」とか、各町で台所を調べると名物料理が説明されたりして、テキスト自体は独特で味があるとも言えます。

また、イベントシーンではダイナミックなカメラワークだし、召喚もド派手で、演出にかけてはDSでトップクラスなんじゃないですかね。

戦闘はかなりサクサクと行きますが、クリア後のボスが強くて、それまでの不満が吹き飛びました。
単に瞬殺されるのではなく、上手く立ち回ることで倒せそう…なのに倒せない感じがいいですね。

やっぱりこのシリーズは、戦闘やダンジョンの仕掛け、ジンの収集など、ゲーム部分の楽しさが売りですね。
船入手直後に、やっぱりノーヒントだったのも何だか嬉しかったです。色々と自分で探していくのが楽しいです。
なので、次回作では、高橋宏之さんはこの部分に注力してもらって、脚本はプロを起用すべきですね。
ツボや名物料理のテキストで我慢して下さい!

【ゲームクリアー:グリア後のボス撃破】

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