□■ top > ゲームレビューの殿堂 > あ行 □■
行方不明になった父親を探すべく、娘と養子の2人が旅立つ事から始まるRPG。
2人はブレイザーと呼ばれる何でも屋なので、様々な依頼(クエスト)を解決しつつ、メインのストーリーを進めていきます。
一言でいうと古いです。
2010年に遊びましたが、おそらく10年前、15年前に遊んでも同じ感想を抱くであろう、普遍的な古さがあります。
良い、悪いというより、これは味と言えます。
システム的に、これといって目新しい点はありません。
敵がお金を持っておらず、魔法石の結晶を落として、これを換金することでお金を入手します。
ただ、この結晶は他にも使うので、換金しませんでした。
なので、お金を稼ぐことが難しく、装備品をほとんど宝箱で済ませて、宿屋に泊まるのもケチって、なるべく戦闘をしないで進めました。
ザコ敵が状態異常やHP吸収、自爆などいやらしい敵ばかりなので、戦闘がかったるかったというのもありますが。
買い物をして装備品を揃えるのもRPGの楽しみの一つなんですが、それが全くと言っていいほど味わえませんでしたね。
お金を稼ぐ手段は、ほぼクエストのみです。
ですが、このクエストは全てが期間限定です。
なので、お金の為にサブクエストをやらざるを得ない訳で、どうしてもメインストーリーの話の腰を折られてしまいます。
また、移動が徒歩のみだったり、地区を移動すると前の街に戻れなかったり、色々と不便な感じです。
アイテムでも期間限定の物が多く、特に、最強装備の入手手順はどうかと思います。
情報を知っていないとまず無理で、こんな条件にして、誰が幸せになるのでしょうか?
2周目をやれって事でしょうが、こんな意地悪を受けてやろうとは思いません。
2周目ってのはプレイヤーが自主的に遊びたくなるから価値があるもので、ゲーム側から要求されるなんてクソ喰らえだ!…と、私は思います。
あと、マップを視点変更(回転)出来ますが、2Dで出来ても迷うだけですし、建物に出入すると視点がリセットされるので、これなら固定の方が良かったです。
特に円形の塔のマップは方向感覚が掴みづらくて困ります。
これは視点が分かりづらいという、ゲームシステム上の不備を利用したマップで、こんな事をして制作者は恥ずかしくないのかな?と思います。
なお、このゲームは「ファーストチャプター」の通り、続編に話が続きます。
ストーリーの終盤と次回予告は結構盛り上がります。
次が気になる終わり方なので、続編への興味は湧きますが、このゲーム自体はあまり見所の無いゲームと言って良いでしょう。
続編を遊ぶ予定がある方以外には、オススメ出来ない感じですね。
【ゲームクリアー】