ウイニングポスト7 2009　PSP

今度のウイポは「史実期間」を導入。1984～2009年までは史実馬を所有したり、生産した馬で打倒を目指したり出来ます。
史実期間を何周もしたり、これを無視して従来の箱庭世界から開始することも可能です。

やる前は史実期間に興味がなかったのですが、やってみると結構はまります。
思い入れのある馬を所有したり、早世した馬を繁殖に上げる事は競馬ファンの夢でもありますからね。

基本的なシステムは「6」と同じですが、細かい部分で色々と改善されています。
・前作は圧倒的に差し・追い込み馬が有利だったのが先行でもある程度勝てるように。
・種付け時にソート機能の導入。
・ドバイワールドカップに日本馬の複数出走が可能に。
・牧場長が育ちやすくなった。
・調子が維持しやすくなった。
・次走までの間隔が3週未満の時に放牧すると、勝手に次走予定がキャンセルされたのが無くなった。
etc

細かい事も書いてますが、同じ事を繰り返すゲームなので、やっていると結構気になります。
これをやると前作には戻れない感じですね。

ですが、気になる部分もあります。しかも致命的に。

今回はニックスの効果が薄く、その為「血脈活性化配合」や「活力源化種牡馬因子」を駆使することになります。
史実期間を過ぎると、活力源化種牡馬因子に必要な系統確立はプレイヤーが介入しないとまず起こりません。
介入と言うより、頑張らないと無理です。
その為、配合が偏るのが辛いです。もっといろんな血統を試したいのに…。
血脈活性化配合を考えて親系昇格しようとすると、さらに偏らざるを得ません。

系統確立したい馬に偏りつつ、血脈活性化配合の為に零細血統も保護しないといけない…。
CPUの生産が全く頼りにならないので、プレイヤーがやらないといけないのですが、全てまかなうには無理があります。

架空期間で血統を繋げる事が楽しみな人は、ほぼ例外なく使わない血統を見切る事に抵抗があるでしょう。
しかし、見切らないとジリ貧になるしかないんです。
上級者は上手く出来るのかもしれませんが、そもそも上級者以外はジリ貧になるしかないゲームデザインが間違っています。

ニックスを前作並の効果にして、上級者は活力源化種牡馬因子で上積み出来る様に何故しなかったのでしょうか？

制作者だって、ジリ貧になる事は分かっていたはずです。
詰んだらやり直せって事でしょうか。
数十時間もかけて構築した世界を捨て、ゼロからやり直せと？
そんなことをしてくれるのはマニアだけです。

何年も前のゲームを、根本的な問題を放置したまま番組表だけ変更してリリースする事を含めて、メーカーの姿勢に疑問を感じざるを得ません。

大好きなシリーズだけに辛いです。

【1984年～2011年までプレイ】