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GC用ソフトにしては珍しい、高年齢推奨なゲームです。
物語は全部で12章用意されていて、各章を順番にプレイしていく事になります。ちなみにタイトルの13人というのはプレイヤーを入れて13人ということです。
ゲームは謎解きメインで戦闘などのアクション要素は割と薄く、謎解きのヒントの少なさなどいかにも洋ゲーらしい(?)不親切な部分も多いです。
しかし、サニティメーターの存在がマイナス面が気にならないようにしてくれます。このメーターが下がってくると様々な幻覚が発生するのですが、この幻覚はゲーム中のキャラでなくて、テレビの前のプレイヤーを惑わしてきます。幻覚が覚めたときに騙されていた自分に気づくと自分で自分を笑ってしまいます。
ストーリーも先が気になる為、どんどん先に進みたくなります。
人を選ぶのは確かですが、騙されたと思って一度手にとって見るのもいいかと思います。
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西暦2000年。ワシントン州在住の女子大生・アレックスの元に、祖父が惨殺されたとの訃報が舞い込む。遅々として進まぬ捜査に痺れを切らし、彼女は独自で捜査を始める。
が、そこで彼女が目にしたのは、二千年にも及ぶ、知られざる「闇」との戦いの記録だった…。
…といった感じで始まる、ホラー系アクションアドベンチャー。
このゲームの大きな特徴は、「主人公キャラが入れ替わる」事と「サニティシステム」でしょう。
二千年に及ぶ物語ですから、当然主人公は何人もいます。
キャラごとに章が分かれていて、ひとつの章が1時間前後で終わります。
ですから、キャラに愛着が湧く前に終わってしまう感じで、ちょっともったいないですね。
最後までやると、キャラ同士の繋がりが感慨深いものになるだけに、次代へ託す演出を強化できれば、かなりドラマチックになったと思います。
次に「サニティシステム」ですが、これはモンスターからの視線を受けると、キャラの精神力が減少していき、ある程度低下すると、幻聴や幻覚を見てしまうという物です。
これは結構面白いですね。
いきなり音量が小さくなったり、叫び声が聞こえたり、キャラが突然ゾンビになってしまったり。
ゲーム中の通常の挙動とは違った事が起こるので、やっている側は結構驚きます。
ただ、中盤以降は、「サニティ値」を容易に回復できたり、プレイヤーの腕も上がっていますので、あまり「サニティ・パニック」に遭遇しなくなるのがもったいなかったですね。
他には、メニュー画面の使い勝手がイマイチだったりして、全体的に惜しいゲームと言った印象でしょうか。
銃のリロードの仕草や、ダッシュを多用すると疲れるところなど、細かいところをしっかり表現していたり、ストーリーがかなりぶっ飛んでいてなかなか予測できない点など、見所は多々あるんですけどね。謎解きも結構面白いですし。
ちなみに、難易度はそんなに高くないので、誰でもクリアできるレベルだと思います。
【ゲームクリアー】
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