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アクションRPG 1995年10月20日発売 エニックス
アクトレイザー、ガイア幻想記などの実績を残す、クインテット社製のアクションRPG。
地球の再生をテーマに据えた、なかなかスケールの大きな作品です。
テーマがテーマだけあって、なかなか考えさせてくれます。が、かといって説教くさくなく、この辺のさじ加減が絶妙な演出になっております。
謎解きに頭を使うところはありますが、理不尽さは無く、アクションで先に進めない、ということも無いレベルかと思います。
この作品の一番の魅力はやはり、”天地創造”していくストーリーだと思います。
植物・動物・人間、そして文明を蘇らせていく過程と、達成したことによってもたらされるもの、そして逆に失ってしまったものを描いたストーリーには共感できます。
人間登場以降の展開も、難しい人間関係や意外な展開なんかがあって、かなり楽しめました。
地球再生、文明の発達とその暗部というお話は、割と良くあるテーマです。
なのになぜこのゲームに惹かれたのか…。おそらく過剰過ぎない演出が心に残ったのだと思います。
こういったテーマの作品では、文明の発達の代償についてクローズアップすることが多いのですが、このゲームは先にも述べたように、説教くささがなく、主人公がそれについて悩んだりしません。
ただ、プレイヤーの心にはしっかりとそれが届いてくる、そんな感じになっております。
特にエルマータのエピソードには、じ~んと来てしまいました。
また、人類復活後に、動植物と話が出来なくなる点もツボを突いてくれました。
私はスーパーファミコンのホームページをやっているだけあって、この頃のゲームが好きなのですが、これを書いていて、その理由を再認識することが出来ました。
今から見ると、無骨で粗末な演出が、目や耳ではなく、直接心に飛び込んでくる。だからスーパーファミコンが好きなんだ。ふとそんなことを思ってしまいました。
さて、話がそれてしまいましたが、このゲームには町を発展させる要素もあったりします。この辺はクインテットらしくていい感じです。しかも、発展させる町が複数で、それぞれがリンクしてたりしてなかなか楽しめます。
主人公の旅の目的として、文明を発展させることがあるのですが、この町の発展はストーリーとは直接関わりが無く、文明化を推し進めるか、牧歌的社会を維持するかがプレイヤーに委ねられているあたりに、制作者のセンスを感じます。
また、町並みもそれぞれがなかなか個性的で、金魚鉢の金魚が動いていたり(小さな赤いドットがちろちろと点滅しているだけですが)、特に家の中の小物なんかがしっかりしている所が妙に気に入ったりしています。
で、このゲームには日本も登場するのですが、何故か音楽はチャイナ風です…。
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