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ロールプレイング 1994年11月18日発売 アスク講談社
騎士にあこがれる少年が、魔王討伐を目指す、オーソドックスな流れのRPG。見た目、ボリュームなど、RPGツクールで作ったような感じだったりします。
このゲーム、戦闘に特徴があって、オートバトルになっております。あらかじめ設定した作戦を状況に応じて切り替えつつ、戦闘を乗り切っていきます。
ですが、お世辞にも上手く出来ているとはいえません。
作戦といっても、AIの様の賢さは全く無く、例えば作戦1,2,3にそれぞれ、直接攻撃、間接攻撃、防御と割り振ったら、指定された作戦(指示)をひたすらに取り続けます。魔法攻撃でも、敵によって有効な物を使ってくれる事など無く、こちらで指定した物をただひたすらに唱え続けます。ですから、新たに魔法を覚えても、こちらで設定しなければ全く使うことはありません。
リアルタイムのオートバトルですが、こちらでいちいち指示を変えることになるので、ちっともオートではありません…。
まあ、これはさておき(?)、このゲーム、HPが0になっても、全くお構いなしだったりします。
HP0のキャラが、自分に回復魔法をかけて復活できてしまうので…。
戦闘中にいつでもメニュー画面でアイテム・魔法等使うことが出来るので、簡単に言ってしまえば、MP回復アイテムさえ買い込んでおけば、万事オッケーというゲームです。
戦闘が全く作りこまれておらず、これだったら普通のターン制にすればいいのに、といった感じです。
ただまあ、このゲームに全く魅力が無い訳ではありません。
キャラクターは結構面白く、彼らのやり取りはなかなか楽しい物があります。それに(主人公以外)みんな酒好きというのも面白い設定です。
ストーリー自体はありふれたお話ですが、旅を通じて主人公の成長過程が分かる流れで(恋心の描写はイマイチですが)、エンディングにも好感が持てます。エンディングがいい感じなので、すっきりとした、いい余韻をもってゲームを終えることが出来ました。
ところで、「マグナブラバン」ってどういう意味?
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