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スーパーファミコンウォーズ

シミュレーション      1998年5月1日NP書き換え開始   任天堂


面白いテレビCMも話題になった、人気現代戦シミュレーションゲームのスーファミへの移植作。今回のリメイクに際して、4人同時プレイができるようになり、マップやユニットなどが追加されているようです。私はFC版未プレイなので良く分かりませんが。

この作品、1面から順にクリアしていく、というものではなく、一つのマップをクリアしたら取り合えずそこで終わり、といったタイプのゲームです。つまり、キャラクタを育てていくといった要素がなく、ユニットは全て消耗品です。現代戦ですから、まあ、当然ですが。
シミュレーションとはそういうものなのかもしれませんが、シミュレーションRPGに慣れていたので、はじめは少し違和感がありました。

さて、この作品は将棋に例えるのが最もしっくりくると思います。マップの広さも広すぎず、兵を駒として扱い、シミュレーション特有の複雑なコマンド・ルールもありません。また、運の要素の入り込む余地が無く(たぶん)一発逆転が無いところも同じ(たぶん)です。
ゲームなので、窮地を脱するスーパーユニットがあってもよかった気もしましたが、それと許してしまうと、この作品の雰囲気が損なわれてしまいかねないので、これで良かったという気もします。

「雰囲気」と書きましたが、この作品はシミュレーションゲームの入門書といった使命を持って誕生したようです。
それもあって、各ユニットの特徴はもちろん、アニメーションのオン・オフや部隊の自動回復の有無といったモードの説明等、あらゆる情報をゲーム中いつでも確認できます。シミュレーションゲームでここまで親切設計の物はあまり無いと思います。
ただ、入門書だからといって、簡単・奥が無いという事は全くありません。ステージや相手(思考ルーチン)が多いので、長く楽しむ事ができます。

シミュレーションRPGに慣れていると、もうワンパンチ欲しく感じるかもしれませんが、4人同時プレイができる事ですし、多人数でわいわいと楽しく遊ぶのが正しい遊び方なのかもしれません。

この作品を遊んでいたら、FCの大怪獣デブラスを思い出しました。って誰も知らないかなぁ。結構面白かったんですが…って関係なかったですね。失礼しました。

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