>>SFC DATA
RPG 1995年3月11日発売 スクウェア
レビューを書くときって、結構時間が掛かります。
2~3時間掛かって搾り出す事もザラです。
ですが、たまに書きたいことがポンポンと浮かんで、あっという間に書ける事もあります。
大抵は不満点ばかりが浮かんで、書いていて嫌になりますが…。
この作品もスラスラと書くことが出来ました。
が、上記ケースとは全く別で、楽しかった事ばかり浮かんできました。
面白いです。
2DのRPGにおける、完成系の一つと言えるのではないでしょうか。
魅力的なキャラたちが時空を超えて活躍するのですが、流れるような演出は見ていて飽きさせませんし、それぞれのキャラのテーマを始め、楽曲のレベルの高さは特筆モノです。
また、キャラの特徴を戦略的、視覚的に生かした戦闘が見事です。
戦闘時に画面切り替えが無く、戦闘開始時の演出も多彩です。切り替えが無い事でテンポ良く始まり、戦闘自体もスピーディです。
連携技を考えてパーティを入れ替えたりして、戦術的なやりがいもあります。
特に切り替えが無いのが斬新でした。
マップを歩いていたキャラが、その場で剣を振ったり魔法を唱えるのはなかなか無かったですからね。
しかもアニメーションが実に多彩です。
この時代のスクウェアゲーはドットキャラが本当に魅力的でしたね。
さて、この作品は一度クリアすると「強くてニューゲーム」として強さを引き継ぎ、いつでもラスボスに挑める状態で開始できます。
この際、ストーリーの進捗具合によってエンディングが異なりますので、全てのエンディングを見ることも目的の一つといえます。
ただ、スタッフロールだけのエンドもいくつかあって、これらを見たときはちょっとガッカリします。これだったら、数を絞ってくれた方が良かったですね。
ですが、後半のエンディングは余韻が残って、心が満ち足りた気分になります。 曲もマッチしていて本当に良いんですよね。
クリアして「良いゲームだったな」という思いでいっぱいになり、遊んでいた時間が幸せなひと時だったと実感させてくれる作品です。
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