RPG 1995年10月6日発売 ビック東海
オーソドックスなRPGです。前作をやった方がより楽しめる内容となっています。というか、プレイした前提で進んでる内容。
近作は全9章からなる作品で前半は毎回のごとく主人公や時代や舞台が変わります。紀元前400年前から西暦1192年までの地球が舞台となっており、世界地図も知名もほとんどが世界史なり社会なりで聞いたことがあるものばかりなのでそういうのが好きな方にはいいのではないでしょうか。もっとも、8章以外はマップを自由に移動できませんが……。
前半はイスラム圏やキリスト教などの時代背景の裏で翻弄される人々が描かれており、軽く宗教否定的な話が続き、暗いストーリーが続く感じです。
終盤は各章の仲間が勢ぞろいし何もしない神々に代わり冥界の王を倒すと言う典型的な王道パターンで幕を下ろします。
システムはサイドビュー戦闘とオートバトル切り替え、武器種別熟練度、武具の合体、使い魔などありますが、全部どっかから持ってきたと言えば納得できるしオリジナリティーはそれほどあるとはいえない。逆を言えば妙に懲りすぎたシステムに進行を阻害されない。
章ごとに主人公が変わるがその章の主人公以外は固定メンバーではないので、登場キャラの3分の2はゲストキャラだと割り切っておかねばならないだろう。最終的に4人と使い魔しか残らない。他のキャラはドーピングする必要なし。序盤は各章ごとにレベルを1から上げねばならず若干うんざりするかも知れない。章に関して言えば各章はそれほど長くはない。
最後に感想、ストーリーは前半は面白いが終盤破綻気味。グラフィックは可もなく不可もなく、音楽は特に話題にできる代物でもない。
総評としては凡作。まあ、こなれているだけ出来は良い。世界史好きならやってみて損はない。難易度は並。