RPG 1996年12月20日発売 イマジニア
鴻上尚史が文を書き、江川達也がキャラデザし、デーモン小暮が音楽を作るという、スタッフのチョイスがよくわからない豪華なRPG。
1999年7の月に恐怖の大王によってダメージを負った世界と、その直前に 「30%しか使われていない人間の脳の、残り70%を目覚めさせる手がかり」 に触れてしまった少年が、ゲームの根幹。
10年後に記憶を取り戻した少年が、世界を巡り、ピラミッドやストーンヘンジなど世界の遺跡で秘められた脳の力を得ていくという少々重めのストーリーである。
しかしお遊び要素も大量にある。
コレクターズアイテムが各地の名物まんじゅうだったり、ギャグシーンでは加藤茶を模したハゲオヤジが活躍したり、「FのつくRPGと、DのつくRPGどっちが好きだ」 と聞かれたりするなど・・・
プレイヤー自身はあまり重くならずにプレイできる。
デーモン小暮の音楽は、意外と場面に合っている。
それどころか、よく聞くとスーファミ史上に残る名曲ではと思えるものも幾つか・・・
長いゲームだが、是非最後までやり遂げてほしい。
気がつくと10年が過ぎ、世界はエイリアンの手によって壊滅の危機に・・
という、序盤から驚くような展開で始まる。
もちろん戦うべく敵はエイリアンなのだが、ストーリーはそれほどSFに偏らず、心打たれる展開も多く含まれている。
主人公は日記という形でセーブしていくのだが、過去の日記や感想、独り言などを読むことも出来、なかなか面白いシステム。
長いゲームなので中盤になってくると敵のエンカウントの多さが若干憂鬱になってくるが、Lv上げが必要な場面も多いので地道にやっていくのがお勧め。
終盤は迷路のように入り組んでいるダンジョンや、謎解きやクイズなども出てくるため、攻略本があると進めやすいかも、と思いました。
意外な展開や、衝撃的なラストなど、なかなかやり応えのある作品なので、ぜひ最後までめげずにプレイしてほしい作品です。
当時最後までやったけれど結末がひどくて今までのRPGとしての面白さがすべて台無しでがっかりました。
それ以来納得いくハッピーエンドになるか確認してからソフトを購入するようにしてます。やはり高いお金出してるんだからご都合主義でもいいから気持ちよくエンディングを迎えるほうがいいですね自分は。