アドベンチャー 1995年9月14日発売 ヒューマン
クロックタワーは亡きヒューマン株式会社より発売された、パニックアドベンチャー三部作の最終作。
殺人鬼の徘徊する館におびき寄せられた美少女ジェニファーを操作し、生還を目指す。
システムにおいて最も特徴的な部分は、カーソルによって間接的に指示を出すのみで、キャラを直接操作できないこと。
これによって、プレイヤー=主人公ではなく、あくまでモニターの中の出来事を客観的に見ているのだという感覚を持たせている。
「シネマティックライブ」というコピーの通り、映画を見ている感覚をゲームで味わえるところが本作の醍醐味だ。
本作の敵役であるモンスター、シザーマンに追い詰められた時、ボタン連打で危機を脱することができるRSIシステム(連打・せずには・いられないの略称)を採用している。
しかし、あくまでもコレは一時しのぎに過ぎず、完全に相手を追い払うまで追われる状態は続いてしまう。
ゲーム中は常に無音状態だが、シザーマンが出現するとBGMが流れ出す。これがまた、派手さはないのだがどこか喧騒的で、不気味な曲だ。逃走中のBGMと、敵を振り切った後の静けさとの対比が、恐怖をさらに煽ってくる。
SFCということもあり、映像は2Dグラフィックで今となっては隔世の感もあるが、それがかえって不気味さを際だたせていると思う。
後の「2」は、カクカクポリゴンの人形的キャラクターが非日常的雰囲気を醸し出していて、それはそれでよかったとは思うが、やはり今作の2Dでの表現が、ホラーとしては一番はまっていたと強く感じる。
キャラクターが小さくて表情が見えない分、主人公の顔グラフィックをウィンドウの下部に表示して、表情で演技させるなどの工夫も良くできている。3Dのような動きの派手さがなく操作が簡単な分、じっくりと雰囲気を味わいながら遊べるところが、本作の魅力だ。
アドベンチャーとしては、フラグ立てが少々複雑でヒントも少ないため、難易度は高いが、ゲームファンならずともホラー映画好きにもオススメな一品。
後に「THE FIRST FEAR」のサブタイトルで、未公開シーンを追加したPS版が発売されているので、そっちの方が入手し易いいかも。
今ではすでに入手困難だが、小説家の牧野修氏が手がけた小説版のシリーズも、原作の雰囲気を忠実に再現した素晴らしいものだったので強くお勧めしておく。
古びたゲーマーの感想もU3さんと同じである。
お買い得度:パニック好きなら3000円でも買い(多分ないだろうなー)
2005年12月にやったが、中年ゲーマーにはチョットヒントが少なくて、とっつきづらい。
ネットで攻略法を探しながら、ゲームの雰囲気を味わいましょう。3000円という評価は、玉数がまず少ないこととパニック・ホラーゲーム好きにしか薦められないという点である。PS2全盛のご時世に、あえてSFCでパニックゲーやってもなーとは古びたゲーマーも思う。しかし、中年ゲーマーにはあの2D調がかえって肌にあうかも知れない。
95年は私が中学2年生の頃ですね。
そん時まだ子供でしたから、本当に怖かったんです。
最近にも時々プレイしてみますが、やっぱり怖いですね。
とにかく私は逃げる事ばっかりのジェニファーが好きでした。
韓国人ですから、言葉の表現がちょっと違うかもしれません。^^;;;;;